インフォームド・コンセントは看護師も支える意思決定プロセス
看護師国家試験 第109回 午後 第38問
国試問題にチャレンジ
判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。
- 1.患者の疑問には専門用語を用いて回答する。
- 2.今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。
- 3.治療方針への同意は撤回できないことを説明する。
- 4.納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
博士
サクラ
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サクラ
博士POINT
インフォームド・コンセントの基本原則と看護師の役割を問う問題。自己決定権、わかりやすい説明、撤回の自由が鍵。
解答・解説
正解は4です
問題文:判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。
解説:正解は 4 です。インフォームド・コンセント(IC)とは、患者が自身の病状、検査・治療の目的・内容・予想される効果とリスク、代替手段、実施しない場合の予後などについて医療者から十分な説明を受け、理解・納得した上で自らの意思で同意または拒否する一連のプロセスを指す。患者は納得できるまで繰り返し説明を受ける権利を持ち、いったん同意した後でもいつでも撤回できる。看護師はICが成立するよう、患者の理解度を確認し、不明点があれば医師からの追加説明を調整し、意思決定を支援する役割を担う。
選択肢考察
- ×1. 患者の疑問には専門用語を用いて回答する。
医療専門用語は患者の理解を妨げる。平易な言葉、図や模型、パンフレットなどを活用し、患者の知識レベル・生活背景・文化に合わせて説明する必要がある。
- ×2. 今後の治療に関しては医療者に任せるように話す。
患者自身が治療について理解し選択することこそがICの本質で、患者の自己決定権を尊重する必要がある。医療者に丸投げさせるのは自律尊重原則に反する。
- ×3. 治療方針への同意は撤回できないことを説明する。
患者はいったん同意した治療方針をいつでも撤回できる。撤回を理由に不利益を受けないことも保証されている。撤回できないと伝えるのは患者の権利を侵害する説明である。
- ○4. 納得ができるまで医師からの説明が受けられることを伝える。
患者は理解・納得できるまで説明を繰り返し受ける権利を持つ。看護師は患者の理解度を確認し、疑問があれば医師への再説明を調整するなど、意思決定を支援する役割がある。
ICは医療法第1条の4第2項(医療提供者の努力義務)に基づき、医療倫理の4原則(自律尊重、善行、無危害、正義)のうち「自律尊重」を具現化する概念である。近年はSDM(Shared Decision Making、共同意思決定)の考え方も重視され、医療者と患者が情報と価値観を共有しながら最善の方針を共に決定するプロセスが推奨される。認知症や意識障害のある患者では代理意思決定者が必要となり、事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)やACP(アドバンス・ケア・プランニング)も押さえておきたい。
インフォームド・コンセントの基本原則と看護師の役割を問う問題。自己決定権、わかりやすい説明、撤回の自由が鍵。
「看護倫理・看護師法規」の関連問題
『説明されて納得して決める』を支える言葉~インフォームド・コンセントを理解する~
患者の自己決定権を制度的に保障する『十分な説明+理解+自発的同意』というプロセス、すなわちインフォームド・コンセントの定義を問うている。
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