感染の最前線で戦う 好中球という名のファースト・レスポンダー
看護師国家試験 第109回 午前 第24問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
- 1.単球
- 2.好酸球
- 3.好中球
- 4.好塩基球
- 5.リンパ球
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
細菌性急性炎症の初期に最初に遊走・浸潤する白血球が好中球であることを、白血球各分画の役割と対比して理解できるかを問う問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
解説:正解は 3 です。細菌が組織に侵入すると、局所でサイトカインやケモカインが放出され、血管内皮に接着した好中球が最初に血管外へ遊走して感染巣に集まる。好中球は白血球全体の40〜70%を占める多形核白血球で、強い貪食能と顆粒内の殺菌酵素(ミエロペルオキシダーゼ、ラクトフェリンなど)をもつ。急性期の膿に大量に含まれる細胞は、この好中球である。
選択肢考察
- ×1. 単球
単球は血液中から組織に遊走するとマクロファージに分化し、抗原提示や貪食を担う。急性炎症では好中球に少し遅れて集まり、亜急性期以降で主役になる。
- ×2. 好酸球
好酸球は寄生虫感染の防御やⅠ型アレルギー反応の調節に関与する。細菌による急性炎症の第一応答者ではない。
- ○3. 好中球
好中球は血管内皮に接着し、ケモカイン勾配に沿って最速で感染巣へ遊走する。強力な貪食・殺菌作用を発揮し、細菌性急性炎症の中心的エフェクター細胞となる。
- ×4. 好塩基球
好塩基球はヒスタミンやヘパリンを含む顆粒を持ち、IgEを介したアレルギー反応で活性化される。白血球全体の1%未満で、細菌感染の初期応答には関与しない。
- ×5. リンパ球
リンパ球はT細胞・B細胞・NK細胞からなり、獲得免疫を担う。抗体産生や細胞性免疫を介するため、細菌感染への反応は好中球よりも遅れて始まる。
白血球は大きく顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)と無顆粒球(リンパ球・単球)に分類される。末梢血中の割合は、好中球40〜70%、リンパ球20〜40%、単球3〜8%、好酸球1〜5%、好塩基球0〜1%程度。細菌感染では好中球上昇+CRP上昇が典型、ウイルス感染ではリンパ球上昇が特徴的、寄生虫・アレルギーでは好酸球上昇と覚える。急性炎症の5大徴候は発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害で、これらの成立過程にも好中球浸潤が大きく関わる。
細菌性急性炎症の初期に最初に遊走・浸潤する白血球が好中球であることを、白血球各分画の役割と対比して理解できるかを問う問題。
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