心臓が止まらず動き続ける秘密 プラトー相の魔法
看護師国家試験 第109回 午前 第26問
国試問題にチャレンジ
固有心筋の特徴はどれか。
- 1.平滑筋である。
- 2.骨格筋よりも不応期が短い。
- 3.活動電位にプラトー相がみられる。
- 4.筋層は右心室の方が左心室より厚い。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
固有心筋と骨格筋の違い、特に活動電位におけるプラトー相の存在と、その結果として生じる長い不応期・強縮の不在を理解しているかを問う問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:固有心筋の特徴はどれか。
解説:正解は 3 です。固有心筋は心房・心室の壁を構成する横紋筋で、収縮によって心臓をポンプとして駆動する。その活動電位は骨格筋と異なり、急速脱分極(第0相)、一過性再分極(第1相)、プラトー相(第2相)、再分極(第3相)、静止電位(第4相)の5相から成り、Ca²⁺チャネルの持続的開口により平坦なプラトー相が形成される。これにより不応期が長く、強縮が生じないため、効率のよいポンプ運動が維持される。
選択肢考察
- ×1. 平滑筋である。
心筋は骨格筋と同様に横紋構造をもつ横紋筋である。ただし随意支配ではなく不随意筋であり、介在板(ギャップ結合)で細胞同士が電気的につながる点が特徴。
- ×2. 骨格筋よりも不応期が短い。
むしろ逆で、心筋の不応期は骨格筋より長い。プラトー相により再興奮までに時間がかかり、強縮(筋収縮の加算による持続収縮)が起こらず、拡張と収縮を交互に繰り返せる。
- ○3. 活動電位にプラトー相がみられる。
心筋活動電位の第2相にあたるプラトー相は、L型Ca²⁺チャネルの開口によるCa²⁺流入とK⁺流出の拮抗で形成される。長い不応期と効率的なポンプ運動の基盤となる。
- ×4. 筋層は右心室の方が左心室より厚い。
全身に血液を送り出す左心室の壁は、肺循環のみを担当する右心室より約3倍厚い。圧負荷の大きさに応じた構造的適応である。
心筋は機能的に固有心筋(作業心筋、ポンプ機能を担う)と特殊心筋(刺激伝導系、自発的興奮を発生・伝導する)に分けられる。特殊心筋には洞房結節・房室結節・ヒス束・プルキンエ線維が含まれ、自動能(ペースメーカー能)をもつ。固有心筋は介在板のギャップ結合で電気的に一つの機能的合胞体として振る舞い、洞房結節の興奮が心房全体・心室全体へ同期的に伝わる。プラトー相の長さは心拍数や薬物(抗不整脈薬のクラス分類)にも関係し、QT間隔の指標にもなる。
固有心筋と骨格筋の違い、特に活動電位におけるプラトー相の存在と、その結果として生じる長い不応期・強縮の不在を理解しているかを問う問題。
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