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持続点滴の穿刺部位、どこがベスト?

看護師国家試験 第110午後23 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

110午後23

成人の持続点滴静脈内注射のために選択される部位で最も適切なのはどれか

  1. 1.足背
  2. 2.鼠径
  3. 3.前腕内側
  4. 4.肘関節付近

対話形式の解説

博士博士
今日は末梢ルートをどこに取るかの話じゃ。
サクラサクラ
前腕というイメージがありますが、理由は何でしょう?
博士博士
太くまっすぐで固定しやすく、日常動作にも支障が少ないからじゃな。
サクラサクラ
具体的にはどの血管ですか?
博士博士
正中皮静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈の3本が代表選手じゃ。
サクラサクラ
肘関節付近はダメなのでしょうか?
博士博士
曲げると滴下が止まったり、針が屈曲して漏出するリスクが高いのじゃ。
サクラサクラ
足背はどうでしょう?
博士博士
最終手段として選ぶこともあるが、深部静脈血栓症のリスクもあって第一選択ではないぞ。
サクラサクラ
鼠径はどうでしょう?
博士博士
会陰に近く不潔になりやすい。中心静脈なら使うこともあるが末梢には通常用いん。
サクラサクラ
麻痺側や透析シャント側は避けるのでしたよね?
博士博士
そのとおり。創部や乳房切除側も避けるのが原則じゃ。
サクラサクラ
答えは3の前腕内側ですね。
博士博士
うむ、見事じゃ。

POINT

成人の末梢静脈ルートの標準的な穿刺部位を理解しているかを問う必修問題です。

解答・解説

正解は3です

問題文:成人の持続点滴静脈内注射のために選択される部位で最も適切なのはどれか

解説:正解は3です。持続点滴では、太く弾力があり、針の固定が容易で、日常動作を妨げにくい静脈が望まれます。前腕内側の正中皮静脈・橈側皮静脈・尺側皮静脈は、これらの条件を満たしやすく第一選択となります。

選択肢考察

  1. ×1.  足背

    足背静脈は上肢確保が困難な場合に選択されますが、深部静脈血栓症のリスクがあり、歩行や体位変換で漏出しやすいため第一選択ではありません。

  2. ×2.  鼠径

    鼠径は会陰部に近く汚染リスクや深部静脈血栓症のリスクが高いため、末梢持続点滴には通常用いません。中心静脈確保の部位として選ばれることはあります。

  3. 3.  前腕内側

    前腕内側は血管が直線的で固定しやすく、関節運動の影響を受けにくいため、持続点滴には最も適しています。

  4. ×4.  肘関節付近

    肘関節付近は屈曲で滴下が不安定になり、針折れや血管外漏出の危険があるため、持続投与には不向きです。

穿刺部位選択では利き手でない上肢を優先し、関節をまたがず、創部や麻痺側・シャント側を避けるのが原則です。高齢者は皮膚が薄く血管が蛇行しやすいため、駆血時間を短めにし愛護的に穿刺します。

成人の末梢静脈ルートの標準的な穿刺部位を理解しているかを問う必修問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。