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巨赤芽球性貧血の正体を探ろう

看護師国家試験 第110午後25 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

110午後25

巨赤芽球性貧血( megaloblastic anemia )の原因はどれか。

  1. 1.ビタミンA欠乏
  2. 2.ビタミンB 12 欠乏
  3. 3.ビタミンC欠乏
  4. 4.ビタミンE欠乏
  5. 5.ビタミンK欠乏

対話形式の解説

博士博士
今日は大きな赤芽球ができてしまう貧血の話じゃ。
サクラサクラ
巨赤芽球性貧血ですね。原因は何でしょうか?
博士博士
ビタミンB12と葉酸の欠乏じゃ。どちらもDNA合成に必要な栄養素じゃな。
サクラサクラ
なぜ細胞が大きくなってしまうのですか?
博士博士
DNAが作れんと核分裂が遅れ、細胞質ばかりが大きく育ってしまうのじゃ。
サクラサクラ
代表的な病気は?
博士博士
悪性貧血じゃな。胃の内因子が不足してB12が吸収できず起こる。
サクラサクラ
胃切除後の患者でも起きますよね。
博士博士
そうじゃ、術後数年して顕在化することも多いのう。
サクラサクラ
ビタミンAは夜盲症、Cは壊血病、Kは出血傾向、Eは溶血性貧血と神経障害ですよね。
博士博士
よくまとまっておるな。
サクラサクラ
神経症状もあると聞きました。
博士博士
そのとおり、B12欠乏では手足のしびれやふらつき、ハンター舌炎が出るぞ。
サクラサクラ
治療はB12の筋注ですね。
博士博士
経口では吸収されにくいので注射が基本じゃ。

POINT

ビタミン欠乏と症状の対応を問う必修問題で、巨赤芽球性貧血=B12・葉酸欠乏と覚えます。

解答・解説

正解は2です

問題文:巨赤芽球性貧血( megaloblastic anemia )の原因はどれか。

解説:正解は2です。巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸の欠乏によりDNA合成が障害され、細胞分裂が遅れた結果、骨髄で巨大な赤芽球(巨赤芽球)が出現することで起こります。ビタミンB12欠乏の代表は悪性貧血で、胃の内因子不足による吸収障害が原因となります。

選択肢考察

  1. ×1.  ビタミンA欠乏

    ビタミンAの欠乏では夜盲症や眼球乾燥症、皮膚乾燥などをきたしますが、貧血の直接的な原因にはなりません。

  2. 2.  ビタミンB 12 欠乏

    ビタミンB12欠乏はDNA合成障害を起こし、骨髄で巨赤芽球を生じる大球性貧血を招きます。胃切除後や悪性貧血で典型的にみられます。

  3. ×3.  ビタミンC欠乏

    ビタミンC欠乏はコラーゲン合成障害による壊血病を引き起こし、歯肉出血や点状出血が特徴です。巨赤芽球性貧血の原因にはなりません。

  4. ×4.  ビタミンE欠乏

    ビタミンEが欠乏すると溶血性貧血や神経・筋障害が生じますが、巨赤芽球性貧血の原因とは異なります。

  5. ×5.  ビタミンK欠乏

    ビタミンK欠乏は凝固因子(Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)の合成障害により出血傾向をきたしますが、貧血の直接原因ではありません。

巨赤芽球性貧血ではMCVが高値(大球性)になるのが特徴で、ハンター舌炎や手足のしびれなど神経症状を伴うことがあります。胃全摘術後は数年経過してからB12欠乏が顕在化することが多く、筋注製剤による補充療法が基本です。

ビタミン欠乏と症状の対応を問う必修問題で、巨赤芽球性貧血=B12・葉酸欠乏と覚えます。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。