認知症の方への関わり方の基本
看護師国家試験 第110回 午後 第49問
国試問題にチャレンジ
認知症高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
- 1.説得するように話す。
- 2.作話があっても話を聞く。
- 3.一度に多くの情報を伝える。
- 4.同じ内容を繰り返している場合は会話を終了する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
認知症高齢者の特性を踏まえ、バリデーションやパーソンセンタードケアの理念に基づいた関わりを選択できるかを問う問題です。
解答・解説
正解は2です
問題文:認知症高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
解説:正解は 2 です。認知症高齢者は記憶障害を補うために事実と異なる話(作話)をすることがありますが、本人にとっては真実であり、感情や尊厳は保たれています。否定せず、まずは話を傾聴し受け止める姿勢が信頼関係の構築と精神的安定につながります。これはバリデーション療法の基本理念でもあります。
選択肢考察
- ×1. 説得するように話す。
理屈で説得しても認知機能の低下により理解が追いつかず、かえって混乱や不安、怒りを引き起こします。論理的説得より感情に寄り添う対応が適切です。
- ○2. 作話があっても話を聞く。
作話は記憶の欠落を埋めるための無意識的な反応で、本人にとっては真実です。否定せず傾聴することで安心感が得られ、BPSD(行動・心理症状)の予防にもつながります。
- ×3. 一度に多くの情報を伝える。
注意力や短期記憶が低下しているため、一度に複数の情報を伝えると処理しきれず混乱します。短く簡潔な文で一つずつ伝え、視覚的補助も活用します。
- ×4. 同じ内容を繰り返している場合は会話を終了する。
同じ話の繰り返しは記憶障害の特性によるもので、本人はそのつど初めて話しているつもりです。強制的に打ち切ると信頼関係を損ない、不安や興奮を助長するため、毎回受け止める姿勢が大切です。
認知症高齢者とのコミュニケーションの基本は「ゆっくり・短く・具体的に・否定しない・感情を受け止める」です。バリデーション療法は言動の背景にある感情や意味を理解し共感する技法で、ユマニチュードは見る・話す・触れる・立つの4つの柱からなるケア技法です。BPSD予防の観点からも、本人の世界を尊重する関わりが重要です。
認知症高齢者の特性を踏まえ、バリデーションやパーソンセンタードケアの理念に基づいた関わりを選択できるかを問う問題です。
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