胸膜腔の中身と陰圧の仕組み
看護師国家試験 第110回 午後 第74問
国試問題にチャレンジ
胸膜腔に存在するのはどれか。
- 1.滑液
- 2.空気
- 3.血液
- 4.漿液
- 5.粘液
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
胸膜腔に存在する正常な内容物が漿液であることを理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:胸膜腔に存在するのはどれか。
解説:正解は 4 です。胸膜腔は臓側胸膜と壁側胸膜の間にあるわずかな空間で、正常では数ml程度の漿液(胸水)で満たされています。この液体が潤滑剤となり、呼吸運動の際に胸膜同士の摩擦を防ぎ、肺が滑らかに膨らんだり縮んだりできるようになっています。
選択肢考察
- ×1. 滑液
滑液は関節腔内に存在する粘性のある液体で、関節軟骨への栄養供給と関節運動の潤滑を担います。胸膜腔には存在しません。
- ×2. 空気
胸膜腔に空気が入り込むと気胸となり、肺が虚脱して呼吸困難を引き起こします。正常な胸膜腔には空気はありません。
- ×3. 血液
胸膜腔に血液が貯留すると血胸と呼ばれる病的状態で、外傷や血管損傷が原因となります。正常状態では血液は存在しません。
- ○4. 漿液
胸膜腔には約5〜20mlの漿液(胸水)があり、呼吸に伴う胸膜の滑走をスムーズにする潤滑油の役割を果たします。胸水の貯留過多は胸水症として病的状態を示します。
- ×5. 粘液
粘液は気道や消化管粘膜から分泌される粘性のある液体で、胸膜腔には存在しません。気道粘液は異物の捕捉や粘膜保護を担います。
胸膜腔内圧は吸気時に約-8cmH2O、呼気時でも約-4cmH2Oと常に陰圧に保たれており、この陰圧が肺を膨らませる役割を果たしています。胸膜腔に空気(気胸)や血液(血胸)、膿(膿胸)、胸水貯留が起こるとガス交換障害となります。
胸膜腔に存在する正常な内容物が漿液であることを理解しているかを問う問題です。
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