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妊娠のマイナートラブルを時期別に整理

看護師国家試験 第110午前58

国試問題にチャレンジ

110午前58

妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。

  1. 1.下肢静脈瘤
  2. 2.搔痒感
  3. 3.つわり
  4. 4.頻尿

対話形式の解説

博士博士
妊娠のマイナートラブルを時期ごとに整理していこう。
サクラサクラ
初期と後期の両方に起こるものを選ぶ問題ですね。
博士博士
そうじゃ。まず各選択肢の出現時期を考えてみよ。
サクラサクラ
下肢静脈瘤は中期から後期ですね、子宮が大きくなって血流が滞るので。
博士博士
その通り。初期にはほとんど見られんな。
サクラサクラ
搔痒感はどうですか。
博士博士
中期以降が多い。ホルモンで皮膚が敏感になり、基礎代謝亢進で発汗も増えるからの。
サクラサクラ
つわりは完全に初期ですよね。
博士博士
5〜6週から16週頃までじゃ。後期の胃部不快感は子宮による胃圧迫で別物じゃ。
サクラサクラ
残るは頻尿ですが、なぜ初期と後期の両方に起こるのですか。
博士博士
初期はプロゲステロンによる膀胱平滑筋弛緩と骨盤内充血、循環血液量増加が原因じゃ。
サクラサクラ
後期は何が原因ですか。
博士博士
増大した子宮が下降し、児頭が骨盤内に下りてきて膀胱を圧迫するからじゃ。
サクラサクラ
中期に一時的に楽になるのはなぜですか。
博士博士
子宮が骨盤の外に上がって膀胱への圧迫が減るからじゃな。
サクラサクラ
便秘は全期を通じて起こるのですよね。
博士博士
その通り。プロゲステロンによる腸蠕動低下と子宮による圧迫、鉄剤服用も関与するのじゃ。
サクラサクラ
セルフケア指導も大切ですね。
博士博士
弾性ストッキングや食物繊維、適度な運動、体位の工夫などを組み合わせて対応するのじゃよ。

POINT

マイナートラブルの出現時期と機序を区別し、初期と後期の両方に起こる頻尿を選べるかを問う妊娠期看護の基本問題です。

解答・解説

正解は4です

問題文:妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。

解説:正解は4です。頻尿は妊娠初期にはhCGやプロゲステロンによる骨盤内充血と膀胱刺激で、妊娠後期には増大子宮や児頭下降による膀胱圧迫で生じるため、初期と後期の両方に出現するマイナートラブルです。

選択肢考察

  1. ×1.  下肢静脈瘤

    下肢静脈瘤は増大した子宮による骨盤内静脈圧迫と女性ホルモンによる血管平滑筋弛緩により、妊娠中期〜後期にかけて出現しやすいマイナートラブルです。妊娠初期にはほとんど見られません。

  2. ×2.  搔痒感

    妊娠性搔痒感はホルモン変動による皮膚の敏感化や基礎代謝亢進による発汗増加、皮膚伸展による刺激が原因で、妊娠中期以降に多く見られます。初期からの出現は典型的ではありません。

  3. ×3.  つわり

    つわりはhCGやエストロゲンの急激な上昇で妊娠5〜6週頃に始まり、8〜10週でピーク、16週頃までに軽快するのが一般的です。後期に胃部不快感はありますが、これは増大子宮による胃圧迫が原因で別現象です。

  4. 4.  頻尿

    妊娠初期は循環血液量増加、プロゲステロンによる膀胱平滑筋弛緩、骨盤内充血で頻尿になります。中期は子宮が骨盤から上がり軽快しますが、後期に子宮下降と児頭下降で再び膀胱が圧迫され頻尿が再燃します。

マイナートラブルの時期別整理:初期=つわり、頻尿、便秘、眠気、乳房緊満。中期=便秘、貧血、搔痒感、腰痛、下肢静脈瘤の初発。後期=頻尿、浮腫、胸やけ、便秘、下肢静脈瘤、腓返り、不眠、恥骨痛。便秘は全期を通じてみられます。セルフケア指導(食事、運動、弾性ストッキング、体位の工夫)を組み合わせて対応します。

マイナートラブルの出現時期と機序を区別し、初期と後期の両方に起こる頻尿を選べるかを問う妊娠期看護の基本問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。