妊娠のマイナートラブルを時期別に整理
看護師国家試験 第110回 午前 第58問
国試問題にチャレンジ
妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
- 1.下肢静脈瘤
- 2.搔痒感
- 3.つわり
- 4.頻尿
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
マイナートラブルの出現時期と機序を区別し、初期と後期の両方に起こる頻尿を選べるかを問う妊娠期看護の基本問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:妊娠の初期と後期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。
解説:正解は4です。頻尿は妊娠初期にはhCGやプロゲステロンによる骨盤内充血と膀胱刺激で、妊娠後期には増大子宮や児頭下降による膀胱圧迫で生じるため、初期と後期の両方に出現するマイナートラブルです。
選択肢考察
- ×1. 下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は増大した子宮による骨盤内静脈圧迫と女性ホルモンによる血管平滑筋弛緩により、妊娠中期〜後期にかけて出現しやすいマイナートラブルです。妊娠初期にはほとんど見られません。
- ×2. 搔痒感
妊娠性搔痒感はホルモン変動による皮膚の敏感化や基礎代謝亢進による発汗増加、皮膚伸展による刺激が原因で、妊娠中期以降に多く見られます。初期からの出現は典型的ではありません。
- ×3. つわり
つわりはhCGやエストロゲンの急激な上昇で妊娠5〜6週頃に始まり、8〜10週でピーク、16週頃までに軽快するのが一般的です。後期に胃部不快感はありますが、これは増大子宮による胃圧迫が原因で別現象です。
- ○4. 頻尿
妊娠初期は循環血液量増加、プロゲステロンによる膀胱平滑筋弛緩、骨盤内充血で頻尿になります。中期は子宮が骨盤から上がり軽快しますが、後期に子宮下降と児頭下降で再び膀胱が圧迫され頻尿が再燃します。
マイナートラブルの時期別整理:初期=つわり、頻尿、便秘、眠気、乳房緊満。中期=便秘、貧血、搔痒感、腰痛、下肢静脈瘤の初発。後期=頻尿、浮腫、胸やけ、便秘、下肢静脈瘤、腓返り、不眠、恥骨痛。便秘は全期を通じてみられます。セルフケア指導(食事、運動、弾性ストッキング、体位の工夫)を組み合わせて対応します。
マイナートラブルの出現時期と機序を区別し、初期と後期の両方に起こる頻尿を選べるかを問う妊娠期看護の基本問題です。
「妊娠期診断・健康管理」の関連問題
週1kg増えてない?妊娠17週・初妊婦Aさんの“正常からの逸脱”はどこ?
妊娠中期の評価では「週0.3〜0.5kg」を超える体重増加が逸脱のサインであり、初産婦の胎動自覚は18〜20週頃が標準であることを押さえる。
115回(状況設定)
転居したて初妊婦の『ママ友がほしい』に応える支援とは
妊婦支援では本人の表出したニーズ(ここでは同週数の妊婦との交流・情報交換)に最も合致する社会資源を選択することが重要であり、両親学級は仲間づくりと出産準備教育を兼ねた最適な場である。
115回(状況設定)
産褥1日のアセスメント、その「尿が出ている実感がない」をどう読む?
産褥1日の褥婦のアセスメントを問う問題。後陣痛・子宮底・悪露・乳汁分泌・排尿それぞれが「産褥1日として生理的か、異常か」を判断する力が問われている。
115回(状況設定)
つわり期の食事指導―『食べられるものを食べられるときに』が正解な理由
妊娠初期のつわりに対する食事指導の原則を問う問題。『少量頻回・においの回避・食べられるものを優先』が基本で、栄養バランスや規則正しい食事よりも、まず摂取可能性を高める支援を選ぶ。
115回(状況設定)
妊娠初期に起こる体の変化〜なぜ「便秘」が答えになるのか〜
妊娠8週の初妊婦に対し、次回健診(おおむね妊娠12週前後)までに生じやすい妊娠初期の身体変化を選ぶ問題。ホルモン変化に起因する症状(便秘・つわり・頻尿など)と、子宮増大に起因する中期以降の症状を区別できるかがポイント。
115回(状況設定)
