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アレルギーI型〜IV型と代表疾患を整理

看護師国家試験 第110午前75

国試問題にチャレンジ

110午前75

抗原によって感作されたTリンパ球による細胞性免疫が主体となるのはどれか。

  1. 1.花粉症( pollinosis )
  2. 2.蕁麻疹
  3. 3.ツベルクリン反応
  4. 4.アナフィラキシーショック( anaphylactic shock )
  5. 5.インフルエンザ( influenza )の予防接種

対話形式の解説

博士博士
アレルギー反応の型は国試で頻出じゃ。今日はIV型に絞って整理しよう
サクラサクラ
はい、I型からIV型までありましたよね
博士博士
まずI型は即時型、IgE抗体と肥満細胞が主役じゃ
サクラサクラ
花粉症や蕁麻疹、アナフィラキシーが代表ですね
博士博士
その通り。これらはすべて体液性免疫が主体の反応じゃ
サクラサクラ
II型とIII型はどうでしたか
博士博士
II型は細胞傷害型でIgG・IgMが関与する不適合輸血、III型は免疫複合体型で糸球体腎炎やSLEじゃ
サクラサクラ
そしてIV型が今回の主役ですね
博士博士
うむ。IV型は遅延型で、感作されたTリンパ球がサイトカインを放出しマクロファージが集まるタイプじゃ
サクラサクラ
抗体ではなく細胞が主役なので細胞性免疫なのですね
博士博士
その通り。代表例がツベルクリン反応、接触性皮膚炎、臓器移植の拒絶反応じゃ
サクラサクラ
ツベルクリン反応は48〜72時間後に発赤を確認しますよね
博士博士
そうじゃ。即時型と違って反応が遅いのが大きな特徴じゃ
サクラサクラ
インフルエンザの予防接種も選択肢にありましたが、あれは抗体産生なのでアレルギー反応とは別物ですよね
博士博士
その通り、獲得免疫による発症予防が目的じゃ
サクラサクラ
問題文の「感作されたTリンパ球」「細胞性免疫」のキーワードでIV型即答できそうです

POINT

アレルギー反応のGell-Coombs分類のうち、細胞性免疫を介するIV型(遅延型)の代表例を識別できるかを問う設問です。

解答・解説

正解は3です

問題文:抗原によって感作されたTリンパ球による細胞性免疫が主体となるのはどれか。

解説:正解は3です。ツベルクリン反応は感作Tリンパ球が抗原と反応してサイトカインを放出し、48〜72時間後に局所の発赤・硬結を生じるIV型(遅延型)アレルギー反応で、細胞性免疫が主体です。

選択肢考察

  1. ×1.  花粉症( pollinosis )

    花粉症はI型アレルギーに分類され、花粉抗原に対するIgE抗体と肥満細胞が関わる即時型反応で、ヒスタミン遊離によりくしゃみ・鼻漏・流涙が生じます。体液性免疫が主体です。

  2. ×2.  蕁麻疹

    蕁麻疹の多くはIgE依存性のI型アレルギー反応で、肥満細胞からのヒスタミン遊離により膨疹が生じます。体液性免疫が主体で細胞性免疫ではありません。

  3. 3.  ツベルクリン反応

    結核菌に感作されたTリンパ球が抗原と再会することでサイトカインが産生され、マクロファージが集積して48〜72時間後に発赤・硬結が現れるIV型アレルギー反応です。接触性皮膚炎や移植拒絶反応と同じ機序に属します。

  4. ×4.  アナフィラキシーショック( anaphylactic shock )

    アナフィラキシーショックはI型アレルギーの重症型で、IgE抗体を介して一気にヒスタミンなど化学伝達物質が放出され、血管透過性亢進による血圧低下や気道狭窄を生じます。体液性免疫が主体です。

  5. ×5.  インフルエンザ( influenza )の予防接種

    インフルエンザワクチンは不活化抗原に対してB細胞から中和抗体を産生させる獲得免疫で、主に体液性免疫による発症予防を目的とします。IV型アレルギー反応ではありません。

アレルギー反応のGell-Coombs分類は頻出です。I型は即時型でIgE(花粉症・蕁麻疹・アナフィラキシー)、II型は細胞傷害型でIgG・IgM(不適合輸血・自己免疫性溶血性貧血)、III型は免疫複合体型(SLE・糸球体腎炎)、IV型は遅延型で感作Tリンパ球(ツベルクリン反応・接触性皮膚炎・移植拒絶)と整理しましょう。

アレルギー反応のGell-Coombs分類のうち、細胞性免疫を介するIV型(遅延型)の代表例を識別できるかを問う設問です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。