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間接圧迫止血の解剖を理解しよう

看護師国家試験 第111午前23 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

111午前23

上腕出血時の間接圧迫止血の部位はどれか。

  1. 1.腋窩動脈
  2. 2.尺骨動脈
  3. 3.大腿動脈
  4. 4.橈骨動脈

対話形式の解説

博士博士
今日は救急場面での止血法についてじゃ。上腕から出血している時、間接圧迫止血はどこを押さえるとよいかな?
サクラサクラ
中枢側を押さえるんですよね。上腕より中枢というと…腋窩動脈でしょうか?
博士博士
そのとおり、正解は1の腋窩動脈じゃ。上腕動脈は鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈と続いておるから、上腕よりも中枢で触れる動脈は腋窩動脈になるのじゃ。
サクラサクラ
まず直接圧迫止血が基本ですよね?
博士博士
うむ、現場での第一選択は清潔なガーゼで傷口そのものを押さえる直接圧迫法じゃ。間接圧迫は直接圧迫が困難な場合や、動脈性の大量出血を補助的に抑える時に使うのじゃ。
サクラサクラ
選択肢2の尺骨動脈は?
博士博士
尺骨動脈は前腕の小指側を走る血管で、上腕よりも末梢にある。末梢を押さえても上腕の出血は止まらんから、不適切じゃ。
サクラサクラ
選択肢3の大腿動脈は下肢の動脈ですね。
博士博士
そのとおり、大腿動脈は鼠径部で触知できる下肢の主幹動脈で、下肢出血時の間接圧迫部位じゃ。上腕の血流とは別系統じゃから無関係じゃな。
サクラサクラ
選択肢4の橈骨動脈は脈拍を測る時に使うやつですね。
博士博士
うむ、橈骨動脈は前腕の母指側を走行し、手関節で脈拍を触知できる血管じゃ。こちらも上腕より末梢なので、上腕出血の止血には役に立たん。
サクラサクラ
間接圧迫止血の主な部位を整理してもらえますか?
博士博士
よかろう。顔面出血では顔面動脈(下顎角付近)、頭頂部出血では浅側頭動脈、上肢では腋窩動脈や上腕動脈、下肢では大腿動脈、足部では膝窩動脈や足背動脈じゃ。
サクラサクラ
止血帯法との違いは何ですか?
博士博士
止血帯法は四肢の根元をベルトなどでぐるっと縛って完全に血流を遮断する方法で、大量出血で他の方法が無効な時の最終手段じゃ。装着時刻を必ず記録し、長時間続けると末梢壊死のリスクがあるから慎重に使うのじゃ。
サクラサクラ
応急処置では直接圧迫→間接圧迫→止血帯の順に考えるということですね。
博士博士
そのとおり。そして止血中も患者の全身状態、特にショック徴候の観察を忘れてはいかん。顔色、意識、血圧、脈拍をこまめにチェックするのじゃぞ。
サクラサクラ
解剖をしっかり理解していないと、どこを押さえればよいか判断できませんね。
博士博士
そのとおりじゃ。看護師は体表から触知できる主要動脈の位置を覚えておくことが緊急時に命を救う鍵になるのじゃよ。

POINT

出血部位と間接圧迫止血に用いる動脈(中枢側)の位置関係を解剖学的に理解しているかを問う問題です。

解答・解説

正解は1です

問題文:上腕出血時の間接圧迫止血の部位はどれか。

解説:正解は 1 です。間接圧迫止血法は、出血部位よりも中枢側にある動脈を圧迫して、末梢への血流を遮断することで止血する方法です。上腕出血では、上腕動脈の中枢側である腋窩動脈を圧迫します。腋窩動脈は鎖骨下動脈から続く上肢の主幹動脈で、腋窩部で圧迫可能な位置にあります。

選択肢考察

  1. 1.  腋窩動脈

    腋窩動脈は上腕動脈の中枢側にあり、上腕からの出血に対して末梢への血流を遮断できるため、正しい間接圧迫止血部位です。

  2. ×2.  尺骨動脈

    尺骨動脈は前腕の小指側を走行する動脈で、上腕よりも末梢に位置します。手部や前腕の出血の間接圧迫には使えますが、上腕出血には無効です。

  3. ×3.  大腿動脈

    大腿動脈は下肢の主幹動脈で、下肢出血の間接圧迫止血部位です。上腕の血流とは無関係のため不適切です。

  4. ×4.  橈骨動脈

    橈骨動脈は前腕の母指側を走行する動脈で、上腕よりも末梢にあるため、上腕出血の間接圧迫止血には使えません。

止血法には直接圧迫法(第一選択)、間接圧迫法、止血帯法があります。間接圧迫は直接圧迫が困難な場合や動脈性大量出血の補助として用い、主な圧迫点として顔面(顔面動脈)、上肢(腋窩動脈・上腕動脈)、下肢(大腿動脈)があります。

出血部位と間接圧迫止血に用いる動脈(中枢側)の位置関係を解剖学的に理解しているかを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。