患者の選択権を守る『インフォームド・コンセント』の本質
看護師国家試験 第111回 午前 第5問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
患者の選択権の行使を最も促進するのはどれか。
- 1.父権主義
- 2.医師の裁量権
- 3.コンプライアンス
- 4.インフォームド・コンセント
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
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サクラ
博士POINT
患者の『選択権』を保障する中核的概念がインフォームド・コンセントであることを理解しているかを問う、医療倫理の基本問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:患者の選択権の行使を最も促進するのはどれか。
解説:正解は 4 です。インフォームド・コンセント(informed consent;IC)とは、医療者が患者・家族に対し、病状・検査・治療・予後・代替案・予想される合併症などについて十分に説明し、患者がそれを理解・納得したうえで自らの意思で同意する一連のプロセスを指します。『知る権利』『自己決定権』『自律尊重原則』に基づいており、患者が複数の選択肢の中から自分に合った医療を選ぶ『選択権の行使』を最も促進する概念です。1981年のリスボン宣言で明文化され、日本では1997年の医療法改正で医療者の説明と理解の努力義務が規定されました。看護師はICの場に同席し、患者の理解度を確認・補足説明し、意思決定を支援する役割を担います。
選択肢考察
- ×1. 父権主義
父権主義(パターナリズム)は強い立場の者が弱い立場の者の利益のためと称して本人の意思を問わずに介入する考え方で、選択権の行使を抑制します。
- ×2. 医師の裁量権
医師の裁量権は医師が医学的判断に基づき治療を決定する権利で、患者の選択よりも医師の判断が優先されるため、選択権の促進にはつながりません。
- ×3. コンプライアンス
医療でのコンプライアンスは患者が医療者の指示に従うことを意味し、選択権を行使するというより医療者に従属する関係を表します。
- ○4. インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントは患者が十分な情報提供を受けて自らの意思で医療を選択する権利を保障する概念であり、選択権の行使を最も促進します。
関連概念としてインフォームド・アセント(小児の発達に応じた同意)、インフォームド・チョイス(複数選択肢からの選択)、シェアード・ディシジョン・メイキング(協働的意思決定)、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)があります。最近はコンプライアンスに代わりアドヒアランス(患者主体的参加)が重視されます。
患者の『選択権』を保障する中核的概念がインフォームド・コンセントであることを理解しているかを問う、医療倫理の基本問題です。
「看護倫理・看護師法規」の関連問題
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