防衛機制 置き換えの理解
看護師国家試験 第111回 午前 第85問
国試問題にチャレンジ
Aさんは職場の上司に不満をぶつけたいと考えているが、それができないので、不満をぶつけやすい対象である後輩を叱責している。 Aさんの防衛機制で正しいのはどれか。
- 1.解離
- 2.昇華
- 3.合理化
- 4.置き換え
- 5.反動形成
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
防衛機制の各類型を具体的な事例と結びつけて識別できるか、特に「置き換え」と「昇華」の違いを理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は4です
問題文:Aさんは職場の上司に不満をぶつけたいと考えているが、それができないので、不満をぶつけやすい対象である後輩を叱責している。 Aさんの防衛機制で正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。防衛機制とは、不安や受け入れがたい感情から自我を守るために無意識に働く心理的メカニズムで、フロイトが提唱しアンナ・フロイトが体系化しました。本事例では、本来不満をぶつけたい相手(上司)には立場上それができないため、より弱い立場で反撃されにくい対象(後輩)に感情を向けて発散しています。これは感情や欲求の対象を別のものに向け換える「置き換え(displacement)」に該当します。
選択肢考察
- ×1. 解離
解離は受け入れがたい体験・記憶・感情を意識から切り離すもので、解離性健忘や解離性同一症などに関係します。本事例の状況とは異なります。
- ×2. 昇華
昇華は反社会的な欲求や衝動を、芸術・スポーツ・仕事など社会的に価値ある活動に向け換えることです。後輩への叱責は建設的な転換ではないため該当しません。
- ×3. 合理化
合理化は満たされない欲求や失敗に対してもっともらしい理由をつけて正当化することで、「酸っぱいぶどう」が代表例です。本事例とは異なります。
- ○4. 置き換え
本来の対象(上司)に向けられない感情を、別のより安全な対象(後輩)に向け換えているため、置き換えに該当し正解です。
- ×5. 反動形成
反動形成は抑圧された感情と正反対の行動・態度をとることで、嫌いな相手に過剰に丁寧に接するなどが例です。本事例とは一致しません。
主な防衛機制には他にも、抑圧(意識から締め出す)、投影(自分の感情を他人のものとみなす)、退行(以前の発達段階に戻る)、同一化(他者の特性を取り込む)、打ち消し(罪悪感を別の行為で帳消しにする)などがあります。昇華は成熟した適応的な防衛機制とされ、置き換えは中間的、解離・投影などは原始的防衛機制に分類されます。
防衛機制の各類型を具体的な事例と結びつけて識別できるか、特に「置き換え」と「昇華」の違いを理解しているかを問う問題です。
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