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男性85・女性90!メタボ腹囲の覚え方

看護師国家試験 第112午前15 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

112午前15

メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)の診断基準において男性の腹囲<ウエスト周囲径>で正しいのはどれか。

  1. 1.80cm以上
  2. 2.85cm以上
  3. 3.90cm以上
  4. 4.95cm以上

対話形式の解説

博士博士
今日はメタボリックシンドロームの診断基準を整理するぞ。男性の腹囲基準、何cm以上か言えるかの?
サクラサクラ
えーっと、80cmくらいですか?
博士博士
惜しい!日本の基準では男性85cm以上、女性90cm以上じゃ。国際基準と数値が違うから混同しやすいんじゃよ。
サクラサクラ
どうして日本は男性の方が小さいんですか?普通逆じゃないですか?
博士博士
鋭い質問じゃ!女性は皮下脂肪が多く、同じ内臓脂肪量に達するには腹囲がより大きくなるため、女性の方が大きめに設定されている。男女で皮下脂肪/内臓脂肪比が違うんじゃ。
サクラサクラ
腹囲はどうやって測るんですか?
博士博士
立位で軽く息を吐いた状態、臍レベルで水平に巻き尺を1周させて測る。臍下に脂肪が垂れている場合は肋骨下縁と腸骨稜の中点で測るのじゃ。
サクラサクラ
腹囲が基準以上ならそれだけでメタボですか?
博士博士
いや、腹囲は必須項目じゃが、それに加えて他の3項目(脂質・血圧・血糖)のうち2つ以上該当して初めてメタボと診断される。
サクラサクラ
それぞれの基準値も教えてください。
博士博士
脂質は中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満、血圧は収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上、空腹時血糖110mg/dL以上じゃ。
サクラサクラ
高血圧や糖尿病の基準より少し低めなんですね。
博士博士
そうじゃ。メタボはハイリスク集団を早期に拾い上げる概念だから、予備軍も含むように緩めに設定されておる。
サクラサクラ
腹囲85cmって内臓脂肪だとどれくらいなんですか?
博士博士
CTで測った内臓脂肪面積100cm²に相当するよう設定されておる。100cm²以上で動脈硬化性疾患のリスクが急増することが研究で示されたのじゃ。
サクラサクラ
特定健康診査、いわゆるメタボ健診につながるんですよね。
博士博士
その通り。40〜74歳を対象に2008年から始まった制度じゃ。該当すれば特定保健指導(積極的支援・動機付け支援)で食事と運動の介入が行われる。
サクラサクラ
改善にはどれくらいの努力が必要なんですか?
博士博士
3〜6か月で体重の5%減を目標に、エネルギー制限と有酸素運動週150分以上が基本。これだけで腹囲・血圧・脂質・血糖すべて改善することが多い。
サクラサクラ
数字が多くて混乱しますが、男性85・女性90は絶対暗記ですね!

POINT

日本のメタボリックシンドローム診断基準で男性の腹囲カットオフ値(85cm)を問う頻出問題。女性90cmとセットで暗記する。

解答・解説

正解は2です

問題文:メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)の診断基準において男性の腹囲<ウエスト周囲径>で正しいのはどれか。

解説:正解は 2 の85cm以上である。日本のメタボリックシンドローム診断基準(2005年)では、内臓脂肪蓄積の指標として臍レベルで測定したウエスト周囲径が必須項目となり、男性85cm以上・女性90cm以上がカットオフ値である。この基準は内臓脂肪面積100cm²以上に相当する。腹囲が基準以上に加えて、①脂質異常(中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、②血圧高値(収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上)、③空腹時血糖110mg/dL以上、のうち2項目以上該当するとメタボリックシンドロームと診断される。

選択肢考察

  1. ×1.  80cm以上

    80cmは国際糖尿病連合(IDF)の欧州基準などにある数値で、日本の男性基準とは異なる。

  2. 2.  85cm以上

    日本の男性の腹囲基準値。臍レベルで軽く息を吐いた状態で測定し、内臓脂肪面積100cm²に対応するよう設定された。

  3. ×3.  90cm以上

    90cmは日本の女性の腹囲基準値。女性は皮下脂肪が多いため男性より5cm大きく設定されている点に注意。

  4. ×4.  95cm以上

    日本のメタボリックシンドローム診断基準では用いない数値。

日本の基準は男性<女性の珍しい構造で、これは女性の方が皮下脂肪が多く、同じ内臓脂肪量に達するには腹囲がより大きくなるためである。世界の基準(IDF、NCEP-ATP III)と数値が異なる点も国試で問われやすい。メタボリックシンドロームは心血管疾患・2型糖尿病のハイリスク集団を拾い上げる概念で、40〜74歳を対象とした特定健康診査(メタボ健診)と特定保健指導の根拠になっている。介入方法は食事療法(エネルギー制限・減塩)と運動療法(有酸素運動週150分以上)が基本で、3〜6か月の生活改善で体重5%減を目指すと腹囲・血圧・脂質・血糖の多くが改善する。

日本のメタボリックシンドローム診断基準で男性の腹囲カットオフ値(85cm)を問う頻出問題。女性90cmとセットで暗記する。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。