炎症の指標CRPを極める!検査マーカーの分類術
看護師国家試験 第112回 午前 第16問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
炎症マーカーはどれか。
- 1.CA19−9
- 2.抗核抗体
- 3.C反応性蛋白質<CRP>
- 4.リウマトイド因子<RF>
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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サクラPOINT
代表的な炎症マーカーCRPを、腫瘍マーカーや自己抗体と区別できるかを問う問題。検査の目的別分類を押さえる。
解答・解説
正解は3です
問題文:炎症マーカーはどれか。
解説:正解は 3 のC反応性蛋白質(CRP)である。CRPは肝臓でIL-6刺激に応じて産生される急性期蛋白で、感染・外傷・手術・膠原病・悪性腫瘍などで組織傷害や炎症が起きると血中濃度が上昇する。半減期が約19時間と短く、炎症開始後6〜12時間で上昇し、24〜48時間でピークに達するため、急性炎症の経時的モニタリングに広く用いられる。正常値は0.3mg/dL以下、細菌感染では10mg/dLを超えることも多い。他の選択肢は腫瘍マーカーや自己抗体であり炎症マーカーではない。
選択肢考察
- ×1. CA19−9
膵臓癌・胆道癌・胃癌・大腸癌などで上昇する腫瘍マーカー。炎症とは関連が薄く、膵炎や胆道感染で軽度上昇することはあるが炎症マーカーには分類されない。
- ×2. 抗核抗体
細胞核成分に対する自己抗体で、全身性エリテマトーデスや強皮症など膠原病のスクリーニング検査として用いられる。
- ○3. C反応性蛋白質<CRP>
代表的な炎症マーカー。IL-6刺激で肝臓から分泌され、細菌感染で顕著に上昇する。ウイルス感染では比較的低値にとどまる傾向がある。
- ×4. リウマトイド因子<RF>
IgGのFc部位に対する自己抗体(多くはIgM型)。関節リウマチ診断補助に用いるが、健常者や慢性感染・他の膠原病でも陽性化する。
炎症マーカーにはCRP以外にも赤血球沈降速度(ESR)、白血球数、フェリチン、プロカルシトニン、SAA(血清アミロイドA)などがある。ESRは赤血球の沈降速度で、フィブリノゲンや免疫グロブリンの増加を反映するが、反応が遅く正常化にも時間がかかる(CRPより動きが鈍い)。プロカルシトニンは細菌感染に特異性が高く、ウイルス感染ではほとんど上昇しないため、抗菌薬投与判断や敗血症診断の補助に有用。CRPは簡便で鋭敏だが特異性は高くないため、単独ではなく発熱・白血球数・培養結果と総合判断することが臨床の基本である。
代表的な炎症マーカーCRPを、腫瘍マーカーや自己抗体と区別できるかを問う問題。検査の目的別分類を押さえる。
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