創傷治癒の4段階 マクロファージは炎症期の司令塔
看護師国家試験 第114回 午後 第25問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
創傷の治癒過程でマクロファージによる貪食が行われるのはどれか。
- 1.出血・凝固期
- 2.炎症期
- 3.増殖期
- 4.成熟期
対話形式の解説
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サクラPOINT
創傷治癒の各段階と中心的に働く細胞を結びつけて理解しているかを問う必修問題。マクロファージは炎症期の主役。
解答・解説
正解は2です
問題文:創傷の治癒過程でマクロファージによる貪食が行われるのはどれか。
解説:正解は 2 です。創傷治癒は「出血・凝固期(止血期)→炎症期→増殖期→成熟期(再構築期)」の4段階で進行する。受傷後数時間〜3日目にかけての炎症期には、好中球がまず損傷部に集まり、続いて単球がマクロファージに分化して創部に浸潤する。マクロファージは細菌や壊死組織、異物を貪食して創部を清浄化するとともに、各種サイトカインや成長因子を放出して、その後の肉芽形成や血管新生といった増殖期へつなぐ司令塔の役割を担う。
選択肢考察
- ×1. 出血・凝固期
受傷直後〜数時間の段階で、血小板による一次止血と凝固カスケードによる二次止血が行われる。中心となる細胞は血小板であり、マクロファージの本格的な活動は次の炎症期からとなる。
- ○2. 炎症期
受傷後数時間から約3日にかけての時期。好中球に続いてマクロファージが浸潤し、細菌や壊死組織を貪食して創部を清浄化するとともに、成長因子を放出して次の増殖期を準備する。
- ×3. 増殖期
受傷後3日〜数週間で、線維芽細胞によるコラーゲン産生、血管新生、肉芽組織形成、上皮化が進む段階。中心は線維芽細胞や血管内皮細胞である。
- ×4. 成熟期
受傷後数週間〜数か月かけてコラーゲン線維が再編成され、瘢痕組織が成熟していく段階。貪食ではなく組織のリモデリングが主体となる。
炎症期にみられる発赤・腫脹・熱感・疼痛・機能障害は古典的な炎症の五徴で、生体防御反応の現れである。慢性創傷ではこの炎症期が遷延し、増殖期への移行が滞ることで治癒が遅延する。栄養(特にタンパク・亜鉛・ビタミンC)、酸素供給、感染制御、湿潤環境の維持が治癒促進の鍵となり、看護では創部観察と全身状態のアセスメントを並行して行う。
創傷治癒の各段階と中心的に働く細胞を結びつけて理解しているかを問う必修問題。マクロファージは炎症期の主役。
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