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高齢者の住まい事情〜賃貸に住む高齢世帯で一番多いのは?

看護師国家試験 第112午後53

国試問題にチャレンジ

112午後53

平成30年度(2018年度)の高齢者の住宅と生活環境に関する調査で、高齢者がいる世帯で賃貸住宅に住んでいる世帯の割合が最も多いのはどれか。

  1. 1.単身世帯
  2. 2.三世代世帯
  3. 3.夫婦のみの世帯
  4. 4.単身の子どもと同居世帯

対話形式の解説

博士博士
今日は平成30年度の『高齢者の住宅と生活環境に関する調査』を読み解くぞ。
サクラサクラ
この調査、誰がやっているんですか?
博士博士
内閣府じゃ。60歳以上の男女を対象に、住宅の状況や生活環境、地域とのつながりなどを調べておる。
サクラサクラ
賃貸に住む高齢世帯で一番多いのはどの形態でしょう。
博士博士
結論から言うと『単身世帯』で約26.9%じゃ。
サクラサクラ
意外です。単身の高齢者って持ち家のイメージがありました。
博士博士
もちろん持ち家も多いが、配偶者と死別したあと家を手放したり、子どもの家の近くに引っ越したりするケースが少なくない。そうすると賃貸に移る人も増えるのじゃ。
サクラサクラ
夫婦のみ世帯はどうなんですか?
博士博士
約10.3%。長年住み慣れた持ち家で暮らす夫婦が多いから、賃貸割合は相対的に低い。
サクラサクラ
三世代世帯は?
博士博士
約6.9%。家族全員で住むとなると持ち家が選ばれやすい傾向があるのう。
サクラサクラ
『単身の子どもと同居世帯』という選択肢は混乱しました。
博士博士
そもそもその区分は公式統計には存在せんのじゃ。二世代世帯や三世代世帯という区分はあるがの。国試の選択肢ではあえて架空の区分が紛れ込むこともあるから要注意じゃ。
サクラサクラ
単身高齢者の賃貸居住は、看護の視点でも何か課題がありますか?
博士博士
ある。見守りや孤立予防、災害時の避難、服薬管理、成年後見、緊急通報システムなど、地域包括ケアの文脈で押さえておきたい。訪問看護でも安否確認は大きな役割じゃ。
サクラサクラ
住まいと健康はセットで考える必要があるんですね。

POINT

内閣府『高齢者の住宅と生活環境に関する調査(平成30年度)』で、世帯類型別の賃貸居住割合を問う問題。単身世帯がもっとも賃貸率が高いという結果を押さえる。

解答・解説

正解は1です

問題文:平成30年度(2018年度)の高齢者の住宅と生活環境に関する調査で、高齢者がいる世帯で賃貸住宅に住んでいる世帯の割合が最も多いのはどれか。

解説:正解は 1 です。平成30年度の『高齢者の住宅と生活環境に関する調査』(内閣府)によると、高齢者がいる世帯のうち賃貸住宅(民間賃貸・公営住宅・UR・給与住宅などを含む)に居住している割合は、単身世帯で約26.9%と最も高く、次いで夫婦のみの世帯10.3%、三世代世帯6.9%の順となっています。単身世帯は配偶者との死別などで住み替えが生じやすく、また経済的事情や持ち家の維持困難などから賃貸割合が高くなる傾向があります。

選択肢考察

  1. 1.  単身世帯

    単身世帯の賃貸居住割合は約26.9%ともっとも高い。高齢単身世帯は配偶者との死別や離別、転居による住み替えで賃貸を選ぶ傾向が強く、見守りや孤立死対策の観点からも看護・福祉の重要課題である。

  2. ×2.  三世代世帯

    三世代世帯の賃貸居住割合は約6.9%。家族が同居する世帯では広さや安定性を求めて持ち家が選ばれやすい。

  3. ×3.  夫婦のみの世帯

    夫婦のみ世帯の賃貸居住割合は約10.3%。長年住み慣れた持ち家に夫婦で暮らす割合が高いため、賃貸割合は相対的に低い。

  4. ×4.  単身の子どもと同居世帯

    この区分は同調査の世帯分類にはなく、公式に発表されていない。調査では『単身/夫婦のみ/二世代/三世代/その他』で集計されている。

高齢者の居住環境は、住宅の広さ・バリアフリー化・近隣とのつながりなどが健康やQOLに直結する。単身の高齢者が賃貸に住む割合が高い現状は、災害時支援・見守り・成年後見など地域包括ケアの実装で押さえるべきポイント。2018年時点で65歳以上の単独世帯は全世帯の13%近くに達し、今後も増加が見込まれる。

内閣府『高齢者の住宅と生活環境に関する調査(平成30年度)』で、世帯類型別の賃貸居住割合を問う問題。単身世帯がもっとも賃貸率が高いという結果を押さえる。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。