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発熱とシバリングの関係を図から読み解こう

看護師国家試験 第113午後77

国試問題にチャレンジ

113午後77

外傷や風邪で発熱し、解熱するまでの体温のセットポイントと実際の体温(核心温度)の変化の例を図に示す。 全身のふるえが起こるのはどれか。

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対話形式の解説

博士博士
今日は発熱曲線の問題じゃ。セットポイントと核心温度の差を見れば答えが一目でわかるぞ。
サクラサクラ
セットポイントというのは視床下部が決める目標体温のことですよね?
博士博士
そのとおりじゃ。感染や組織損傷でプロスタグランジンE2が作られると、視床下部のセットポイントがグッと押し上げられるんじゃ。
サクラサクラ
その瞬間、実際の体温はまだ低いままなので体は寒く感じる、ということですか?
博士博士
ご明察!セットポイントより核心温度が低いと、脳は寒冷刺激と勘違いして熱産生を命令するんじゃ。
サクラサクラ
それで骨格筋が小刻みに震えるシバリングが起こるのですね。
博士博士
図の②は急激な体温上昇期じゃから、まさにシバリング真っ盛りというわけじゃ。
サクラサクラ
③のプラトー期はもう体温が目標に達しているからふるえは止まるのですね。
博士博士
正解。熱産生と熱放散が釣り合って、患者さんは熱感や頬の紅潮を訴えるようになるぞ。
サクラサクラ
④ではセットポイントが下がって解熱に入るので、今度は汗をかくんですね。
博士博士
そのとおり、血管拡張と発汗で熱を捨てる段階じゃ。タオル交換や脱水予防が看護の山場じゃな。
サクラサクラ
⑤は平熱に戻って体温調節が落ち着いた状態なので、ふるえも発汗も収まるわけですね。
博士博士
理解が早いのう。臨床ではシバリング中に冷却してはいかんぞ、かえって熱産生を助長してしまうからな。

POINT

発熱曲線上のどの局面で熱産生(シバリング)が駆動されるのか、セットポイントと核心温度の差に着目して読み取れるかを問う設問です。

解答・解説

正解は2です

問題文:外傷や風邪で発熱し、解熱するまでの体温のセットポイントと実際の体温(核心温度)の変化の例を図に示す。 全身のふるえが起こるのはどれか。

解説:正解は2(②)です。発熱物質により視床下部のセットポイントが急に引き上げられた直後に、まだ核心温度が追いついていない②の局面で、骨格筋を小刻みに収縮させて熱産生を増やすシバリング(悪寒戦慄)が出現します。

選択肢考察

  1. ×1.  

    ①はセットポイントも核心温度も平常で差がない段階であり、熱産生を強める必要がないためふるえは起こりません。

  2. 2.  

    セットポイントが跳ね上がった直後で核心温度との間に差(寒冷刺激に相当する感覚)が生じており、筋を震わせて熱を生み出すシバリングが最も起こりやすい時期です。

  3. ×3.  

    核心温度がセットポイントに到達した高熱維持期では熱産生と熱放散が釣り合い、ふるえは消失し体表もむしろ熱感を呈します。

  4. ×4.  

    セットポイントが低下し核心温度を下げる解熱過程で、皮膚血管拡張と発汗による熱放散が主体となるため、ふるえは生じません。

  5. ×5.  

    平熱に戻ってセットポイントと核心温度が一致した段階では、体温調節反応は安静時レベルに戻りふるえは起こりません。

シバリングは毎分数百回の不随意な筋収縮で、基礎代謝の4〜5倍の熱を生み出します。急激な発熱時には保温と水分補給を行い、解熱期には発汗に備えた更衣・電解質管理が重要です。術中・術後の低体温でも同じ機序で出現し、酸素消費量が増えるため循環器疾患患者では特に注意が必要です。

発熱曲線上のどの局面で熱産生(シバリング)が駆動されるのか、セットポイントと核心温度の差に着目して読み取れるかを問う設問です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。