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尋常性乾癬の患者指導を押さえよう

看護師国家試験 第113午前44

国試問題にチャレンジ

113午前44

尋常性乾癬(psoriasis vulgaris)の患者への説明で正しいのはどれか。

  1. 1.患部に日光を当てない。
  2. 2.搔痒感があるときは患部を温める。
  3. 3.機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。
  4. 4.落屑が多いときは蛋白質の摂取を減らす。

対話形式の解説

博士博士
今日は尋常性乾癬の患者指導を勉強するぞ。まず特徴的な現象を知っておるか?
サクラサクラ
はい、ケブネル現象ですよね。刺激が加わった場所に新しい皮疹が出ると学びました。
博士博士
その通りじゃ。だから患部を擦ったり掻いたりしないことが大切で、衣類や被覆で保護するのが基本じゃ。
サクラサクラ
選択肢3の「機械的刺激が加わらないよう患部を覆う」が正解になるんですね。
博士博士
さよう。逆に日光はどうじゃ?避けるべきか?
サクラサクラ
いえ、紫外線療法が治療に用いられるので、適度な日光は症状改善に役立つと学びました。
博士博士
よく覚えておったな。では掻痒があるときに温めるのはどうじゃ?
サクラサクラ
温めると血流が増えて痒みが増強するので不適切です。冷やす方が痒みを和らげられます。
博士博士
最後に落屑が多いときの食事じゃ。蛋白質は減らすべきか?
サクラサクラ
ターンオーバーが早くて蛋白質が消耗するので、むしろ十分に摂取した方がよいですよね。
博士博士
完璧じゃ。飲酒・喫煙・肥満・ストレスも増悪因子であることを忘れるでないぞ。
サクラサクラ
生活習慣の見直しまで指導できるよう整理しておきます。

POINT

尋常性乾癬におけるケブネル現象を理解し、機械的刺激の回避が皮膚保護に直結することを問う問題です。

解答・解説

正解は3です

問題文:尋常性乾癬(psoriasis vulgaris)の患者への説明で正しいのはどれか。

解説:正解は3です。尋常性乾癬は機械的刺激により新たな病変が誘発されるケブネル現象が起こるため、患部を覆って摩擦や圧迫を避けることが症状悪化の予防につながります。

選択肢考察

  1. ×1.  患部に日光を当てない。

    紫外線には乾癬の病変を抑える作用があり、光線療法(ナローバンドUVBなど)は標準的治療のひとつです。日光を完全に遮る指導は誤りで、医師の指示下で適度な日光曝露を行うことが推奨されます。

  2. ×2.  搔痒感があるときは患部を温める。

    加温はヒスタミン遊離や血管拡張を促し、かゆみを増強させます。掻痒が強いときは冷罨法などで冷却し、炎症反応を抑える方が有効です。

  3. 3.  機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。

    乾癬では擦過や圧迫などの物理的刺激を受けた部位に新たな皮疹が出現するケブネル現象が特徴です。衣類や被覆材で患部を保護し、掻かない工夫をすることで病変の拡大を防げます。

  4. ×4.  落屑が多いときは蛋白質の摂取を減らす。

    乾癬では皮膚のターンオーバーが亢進して蛋白質が消耗するため、むしろ良質な蛋白質を十分に摂取することが皮膚の修復に役立ちます。制限する指導は逆効果です。

尋常性乾癬は乾癬全体の約9割を占め、境界明瞭な紅斑の上に銀白色の鱗屑が付着するのが典型所見です。治療はステロイド外用薬・活性型ビタミンD3外用薬、生物学的製剤の注射、光線療法などが組み合わされます。飲酒・喫煙・ストレス・肥満は増悪因子となるため、生活習慣の見直しも重要です。

尋常性乾癬におけるケブネル現象を理解し、機械的刺激の回避が皮膚保護に直結することを問う問題です。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。