乳児の心拍はなぜ速い?年齢別バイタルサインの基本を整理しよう
看護師国家試験 第114回 午後 第61問
国試問題にチャレンジ
乳児の心拍測定で正しいのはどれか。
- 1.心拍数110/分は正常である。
- 2.聴診ではⅠ音とⅡ音で2心拍である。
- 3.バスタオルで体幹および四肢を固定して測定する。
- 4.呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は異常である。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
乳児のバイタルサイン正常値、特に心拍数の基準と心音・呼吸性不整脈に関する基本的理解を問う問題である。
解答・解説
正解は1です
問題文:乳児の心拍測定で正しいのはどれか。
解説:正解は 1 です。乳児(生後1か月から1歳未満)の心拍数の基準値はおおむね110〜130回/分とされており、110/分はその範囲に収まる正常値である。乳児は成人に比べて1回拍出量が少ないため、心拍数を増やして必要な心拍出量を確保しており、年齢が低いほど脈拍は速い。発達段階ごとに正常値が異なるため、小児のフィジカルアセスメントでは年齢別の基準値を踏まえて判断することが大切である。
選択肢考察
- ○1. 心拍数110/分は正常である。
乳児の心拍数の正常値は110〜130回/分前後で、110/分はこの範囲内に収まり生理的に正常といえる。
- ×2. 聴診ではⅠ音とⅡ音で2心拍である。
Ⅰ音(房室弁閉鎖音)とⅡ音(半月弁閉鎖音)は1回の心周期内で連続して聞こえる音であり、Ⅰ音+Ⅱ音で1心拍と数える。
- ×3. バスタオルで体幹および四肢を固定して測定する。
心拍測定は安静時に行うのが原則だが、バスタオルで体幹や四肢を強く固定すると啼泣や興奮を誘発し、かえって心拍数が上昇して正確な値が得られない。固定が必要なのは採血や注射などの処置時である。
- ×4. 呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は異常である。
吸気時に心拍が増え呼気時に減る現象は呼吸性不整脈と呼ばれ、自律神経の影響による生理的現象で、乳幼児や若年者では一般的にみられ異常ではない。
乳児のバイタルサインの目安としては、体温37.0〜37.5℃前後、脈拍110〜130回/分、呼吸30〜40回/分、収縮期血圧80〜90mmHg程度である。心拍は啼泣や授乳直後で容易に変動するため、できるだけ機嫌の良い安静時に1分間しっかり聴診することがポイントとなる。聴診器は前胸部の左第4肋間付近で心尖部音を捉えやすい。
乳児のバイタルサイン正常値、特に心拍数の基準と心音・呼吸性不整脈に関する基本的理解を問う問題である。
「小児の成長・身体発達」の関連問題
乳児から学童へ!バイタルと臓器容量はどう変わる?
乳児期から学童期にかけての成長に伴う身体生理機能の変化(バイタルサインや臓器容量の方向性)を問う基本問題です。
115回
なぜ赤ちゃんはお腹で息をする?乳児の呼吸器ここが違う4つのポイント
乳児の呼吸器系における成人との解剖生理学的な相違点を問う問題。肋骨の走行・肺胞数・胸郭形状・気道径という4つの観点で発達段階を整理できているかが問われる。
115回
幼児の生活習慣マイルストーン完全攻略 〜「いつできる?」を年齢で覚える〜
幼児期における基本的生活習慣(食事・排泄・睡眠・清潔・着脱衣)の自立時期の目安を年齢と照らし合わせて判断する問題。各動作が「いつ頃」できるようになるかの標準的なマイルストーンを正確に押さえているかが問われます。
115回
幼児期の形態的・生理的特徴を整理しよう(第115回看護師国家試験 午後88)
幼児期(1〜6歳未満)の形態的・生理的特徴を乳児期と比較して理解しているかを問う問題。頭囲と胸囲の逆転時期、大泉門閉鎖時期、乳歯萌出完了時期、心拍数・必要水分量の年齢変化など、小児看護の基本データを正確に把握することが求められる。
115回
6歳臼歯ってなに?永久歯が生える順序を整理
小児の発達マイルストーンとして『永久歯の萌出開始=6歳』という基本事項を押さえる問題。
114回
