StudyNurse

看護部の組織図を読み解く!「ライン」と「スタッフ」の見分け方

看護師国家試験 第114午後71

国試問題にチャレンジ

114午後71

病院の看護部の組織図を示す。 ①の役割について正しいのはどれか。

問題画像
  1. 1.他部門に命令をする。
  2. 2.組織の意思決定を行う。
  3. 3.各機能を調整する責任をもつ。
  4. 4.専門的な知識をもとに他部門に助言を行う。

対話形式の解説

博士博士
今日は看護部の組織図に出てくる「ライン」と「スタッフ」の話をするのじゃ。
サクラサクラ
ライン?スタッフ?野球のポジションみたいですね。
博士博士
ふむ、似て非なるものじゃ。組織図でトップから縦に伸びる線がラインで、看護部長から看護師長、スタッフナースへと続く指揮命令系統を表すのじゃ。
サクラサクラ
じゃあ命令を出したり受けたりする縦の流れがラインなんですね。
博士博士
その通り。一方、ラインから横に枝分かれして配置されるのがスタッフ部門。専門看護師や認定看護師がここに位置することが多いのじゃ。
サクラサクラ
スタッフ部門の人は誰に命令するんですか?
博士博士
ここが大事なポイントじゃ。スタッフ部門は命令権をもたないのじゃよ。専門知識を活かして他部門に助言・教育・コンサルテーションを行う「支援役」なのじゃ。
サクラサクラ
なるほど、命令ではなくアドバイスをする立場なんですね。
博士博士
うむ。例えば感染管理認定看護師が病棟を回って手指衛生の改善を提案したり、皮膚・排泄ケア認定看護師が褥瘡ケアについて助言したりするのがスタッフ部門の働きじゃ。
サクラサクラ
じゃあ、組織の最終意思決定をするのは誰なんですか?
博士博士
それは看護部長や病院長などのトップマネジメント層じゃ。各部署の機能調整は看護師長などの中間管理職が担う。役割がきちんと分かれておるのじゃ。
サクラサクラ
ライン部門が縦の指揮命令、スタッフ部門が横の専門助言、トップが意思決定…整理できました。
博士博士
その通りじゃ。ライン・アンド・スタッフ組織は、命令の一元化と専門性の活用を両立させる仕組みなのじゃよ。
サクラサクラ
組織図の「横並び」を見たら、専門助言の役割と覚えておきます。

POINT

病院組織図におけるライン部門とスタッフ部門の役割の違いを理解しているかを問う問題。横並びに配置された部門=助言機能(スタッフ)であることを押さえる。

解答・解説

正解は4です

問題文:病院の看護部の組織図を示す。 ①の役割について正しいのはどれか。

解説:正解は 4 です。組織図において、トップ(看護部長など)から縦に伸びる指揮命令系統を「ライン」と呼び、各部署の管理者が部下に対して直接的に指揮命令を行います。これに対し、ラインから横に枝分かれして配置される部門は「スタッフ部門」と呼ばれ、専門知識を活かして他部門に助言・支援を行う立場です。設問の①はライン本流から横に並列配置されているため、スタッフ部門にあたり、専門看護師や認定看護師などが該当します。彼らは命令権はもたず、横断的な専門助言によって看護の質向上を支えます。

選択肢考察

  1. ×1.  他部門に命令をする。

    命令権をもつのはライン部門の管理者(看護師長・副看護師長など)であり、スタッフ部門には指揮命令権はない。

  2. ×2.  組織の意思決定を行う。

    組織全体の意思決定は看護部長や病院長といったトップマネジメント層が担う役割であり、スタッフ部門の機能ではない。

  3. ×3.  各機能を調整する責任をもつ。

    現場の各機能を調整する責任は、看護師長などの中間管理職(ライン部門)が担う。スタッフ部門は調整役ではなく助言役である。

  4. 4.  専門的な知識をもとに他部門に助言を行う。

    スタッフ部門の中核機能。専門看護師(CNS)や認定看護師(CN)などが、根拠に基づく専門知識を活かして他部門へ横断的に助言・教育・コンサルテーションを提供する。

ライン・アンド・スタッフ組織は、命令系統の一元化(ライン)と専門性の活用(スタッフ)を両立させるために考案された組織形態である。看護部では、看護部長‐副看護部長‐看護師長‐スタッフナースという縦のラインに対し、専門看護師・認定看護師・感染管理担当・医療安全管理者などが横にスタッフ部門として配置されることが多い。スタッフ部門は命令権をもたない代わりに、専門的見地から助言を行うことで看護の質を底上げする。

病院組織図におけるライン部門とスタッフ部門の役割の違いを理解しているかを問う問題。横並びに配置された部門=助言機能(スタッフ)であることを押さえる。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。