災害時のこころのケア!DPATとPFAを正しく理解しよう
看護師国家試験 第114回 午後 第74問
国試問題にチャレンジ
災害時のこころのケアで正しいのはどれか。
- 1.こころのケアは発災直後から数週間で終了する。
- 2.災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。
- 3.こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。
- 4.サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
災害時メンタルヘルスの基本概念(DPATの活動範囲、PFAの実施者と時期、こころのケアの長期性)を多角的に問う問題。
解答・解説
正解は2です
問題文:災害時のこころのケアで正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。災害派遣精神医療チーム(DPAT:Disaster Psychiatric Assistance Team)は、自然災害(地震・津波・豪雨など)に加えて、航空機事故・列車事故・大規模事件など多人数被災を伴うあらゆる集団災害において、被災地に派遣されて精神科医療と精神保健活動を提供する専門チームである。精神科医・看護師・業務調整員などで構成され、東日本大震災(2011年)の経験を踏まえて2013年に厚生労働省が制度化した。
選択肢考察
- ×1. こころのケアは発災直後から数週間で終了する。
災害後のこころの反応は急性期のみならず、PTSD・うつ・複雑性悲嘆など中長期にわたって出現することが多い。数か月〜数年単位での継続的支援が必要で、短期間で完結するものではない。
- ○2. 災害派遣精神医療チーム(DPAT)は航空機事故が発生したときにも活動する。
DPATの活動対象は自然災害に限らず、航空機・列車などの大規模事故、犯罪事件など集団災害全般を含む。被災者・支援者の精神保健ニーズに応えるため広範囲に派遣される。
- ×3. こころのケアチームを組織化する目的は福祉避難所で医療活動を行うためである。
こころのケアチームの目的は被災者・支援者の精神保健支援とメンタルヘルスの保護であり、福祉避難所での医療提供に限定されない。活動場所は避難所・自宅訪問・地域支援センターなど多岐にわたる。
- ×4. サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>は発災1か月後に精神科医が行う。
PFAは発災直後から実施できる心理的応急処置で、訓練を受けた支援者であれば医療職以外でも実践可能。「見る・聞く・つなぐ」を基本に、安全と安心の提供を行う。精神科医に限定されない。
DPAT・JMAT・DMATなど災害医療チームの違いは国試頻出。DMAT(災害派遣医療チーム)は急性期の身体救急、JMAT(日本医師会災害医療チーム)は亜急性期以降の医療支援、DPATは精神保健活動を担当する。PFAはWHOやアメリカのNCTSNが手引きを公開しており、(1) 準備・(2) 見る・(3) 聞く・(4) つなぐ の4ステップで構成される。心の反応は急性期(〜1か月)・中長期(数か月〜数年)に分けて支援を継続する必要がある。
災害時メンタルヘルスの基本概念(DPATの活動範囲、PFAの実施者と時期、こころのケアの長期性)を多角的に問う問題。
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