重力を味方につける排痰術—体位ドレナージの仕組み
看護師国家試験 第114回 午前 第24問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
体位ドレナージの目的はどれか。
- 1.関節拘縮の予防
- 2.痛みの軽減
- 3.睡眠の導入
- 4.排痰の促進
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
肺理学療法の基本である体位ドレナージの目的を問う問題。重力を利用した排痰促進という核心を押さえる。
解答・解説
正解は4です
問題文:体位ドレナージの目的はどれか。
解説:正解は 4 です。体位ドレナージは、痰の貯留している肺区域を上方に位置させることで重力を利用し、末梢気道から中枢気道(太い気管支・気管)へ痰を移動させ、排痰を促進する肺理学療法である。気道分泌物の多い患者、誤嚥性肺炎、術後肺合併症予防、寝たきり患者などで広く用いられる。
選択肢考察
- ×1. 関節拘縮の予防
関節拘縮の予防には体位変換やROM訓練(関節可動域訓練)、良肢位の保持などが用いられる。体位ドレナージとは目的・手技ともに異なる。
- ×2. 痛みの軽減
疼痛緩和には鎮痛薬投与、安楽な体位の工夫、温罨法・冷罨法などが用いられる。体位ドレナージは特定の体位を一定時間保持するため、むしろ患者にとって負担となる場合がある。
- ×3. 睡眠の導入
睡眠導入には環境調整や不眠の原因除去、必要時の睡眠薬使用などが行われる。体位ドレナージは患側肺を上にする特殊な体位を取るため、安眠とは結びつかない。
- ○4. 排痰の促進
重力を利用して末梢気道の痰を中枢気道へ移動させ、咳嗽や吸引と組み合わせて排痰を促す。聴診で痰の貯留部位を確認し、その区域が上になる体位を選択するのが基本。
体位ドレナージはスクイージング(呼気時に胸郭を圧迫)、ハフィング(強制呼気)、咳嗽介助、吸引などと組み合わせて行うと効果的。実施前に気道の加湿(ネブライザー吸入など)を行い痰の粘稠度を下げると排痰効率が上がる。実施は食後2時間以内を避け、循環動態の不安定な患者・頭蓋内圧亢進・骨折・出血傾向などでは禁忌または慎重投与となる。1回15〜20分程度を目安とし、患者の状態を観察しながら行う。
肺理学療法の基本である体位ドレナージの目的を問う問題。重力を利用した排痰促進という核心を押さえる。
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