介護保険は誰が支える?「共助」のしくみと市町村・都道府県の役割を整理
看護師国家試験 第115回 午前 第57問
国試問題にチャレンジ
介護保険制度の説明で正しいのはどれか。
- 1.措置制度である。
- 2.共助を実現する仕組みである。
- 3.介護保険料は65歳から徴収される。
- 4.地域密着型サービスの指定・監督は都道府県が行う。
対話形式の解説
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サクラ
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サクラPOINT
介護保険制度の基本構造(社会保険=共助、被保険者区分、サービス指定主体)を問う問題。「保険料は40歳から」「地域密着型は市町村」がよく問われる頻出ポイント。
解答・解説
正解は2です
問題文:介護保険制度の説明で正しいのはどれか。
解説:正解は 2 です。介護保険制度は2000年4月に施行された社会保険制度で、高齢化に伴う介護需要の増大に対し、社会全体で支え合う「共助」の仕組みとして創設された。財源は被保険者から徴収する介護保険料(約50%)と国・都道府県・市町村が拠出する公費(約50%)で構成され、要介護・要支援認定を受けた被保険者が自ら必要なサービスを選択して利用できる契約方式となっている。措置制度から保険制度への転換、すなわち「行政が決める」から「利用者が選ぶ」への大転換が制度の核心である。
選択肢考察
- ×1. 措置制度である。
介護保険制度は措置制度ではなく、利用者がサービス事業者と契約を結んで利用する保険制度である。措置制度は行政(市町村)が必要性を判断してサービス内容を決定する仕組みで、介護分野では2000年の介護保険制度施行以前の老人福祉制度がこれにあたる。現在も虐待など緊急時の対応では措置制度が残されているが、原則は契約による利用である。
- ○2. 共助を実現する仕組みである。
社会保障は「自助・互助・共助・公助」の4つに分類され、介護保険のような社会保険制度はリスクを社会全体で分散する「共助」に位置づけられる。被保険者が拠出する保険料を主な財源とし、要介護状態という生活上のリスクに対して給付を行うことで、相互に支え合う仕組みとなっている。
- ×3. 介護保険料は65歳から徴収される。
介護保険の被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と、40〜64歳で医療保険に加入している第2号被保険者に区分される。保険料は第2号被保険者の40歳から徴収が始まる。第1号被保険者の保険料は原則年金から特別徴収(天引き)、第2号被保険者は医療保険料に上乗せして徴収される。
- ×4. 地域密着型サービスの指定・監督は都道府県が行う。
地域密着型サービス(小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護=グループホーム、定期巡回・随時対応型訪問介護看護など)の指定・監督は市町村が行う。地域住民が住み慣れた地域で生活を継続できるよう、市町村が主体的に整備・管理する点が特徴。なお、居宅サービスや施設サービスの指定・監督は都道府県(指定都市・中核市を含む)が担う。
介護保険制度のポイントを整理する。①被保険者:第1号(65歳以上)と第2号(40〜64歳の医療保険加入者)。第2号は16の特定疾病による要介護状態のみが給付対象。②財源:保険料50%+公費50%(国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%)。③保険者:市町村および特別区。④サービスの種類:居宅サービス・施設サービス(都道府県指定)と地域密着型サービス(市町村指定)に大別。⑤利用者負担:原則1割(所得に応じて2〜3割)。社会保障の枠組みでは、自助=自分の健康管理、互助=ボランティアや地域住民の助け合い、共助=社会保険、公助=生活保護や公費による福祉、と整理される。
介護保険制度の基本構造(社会保険=共助、被保険者区分、サービス指定主体)を問う問題。「保険料は40歳から」「地域密着型は市町村」がよく問われる頻出ポイント。
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