触診で評価するのはどれ?
看護師国家試験 第110回 午後 第19問 / 必修問題 / 看護の基本技術
国試問題にチャレンジ
フィジカルアセスメントにおいて触診で有無を判断するのはどれか
- 1.腱反射
- 2.瞳孔反射
- 3.腸蠕動運動
- 4.リンパ節の腫脹
対話形式の解説
博士
今日はフィジカルアセスメントじゃ。触診で有無を判断するのはどれか?
サクラ
リンパ節の腫脹です。
博士
正解じゃ。頸部や腋窩、鼠径のリンパ節を指腹で円を描くように触れるのじゃ。
サクラ
どんな所見を見るのですか。
博士
腫大、圧痛、硬さ、可動性、癒着じゃ。悪性腫瘍では硬く可動性が乏しいのじゃ。
サクラ
腱反射はどう評価するのでしょう。
博士
打腱器で腱を叩き、筋の収縮を視診で確認する。深部腱反射の亢進は上位運動ニューロン障害を示唆するのじゃ。
サクラ
瞳孔反射はペンライトですね。
博士
そうじゃ。光を当てて縮瞳の速度や左右差を視診する。頭蓋内圧亢進や脳神経障害の評価に重要じゃ。
サクラ
腸蠕動音は聴診ですね。
博士
腹部に聴診器を当て、5〜15秒に1回の正常蠕動音を確認する。金属音はイレウスを疑うのじゃ。
サクラ
腹部の診察は順序が特殊と聞きました。
博士
その通り。腹部は視診・聴診・打診・触診の順じゃ。触診や打診が先だと腸蠕動が刺激されるからの。
サクラ
他の部位は視診・触診・打診・聴診ですね。
博士
そうじゃ。部位ごとに順序の例外があることを覚えておこう。
サクラ
評価法と所見をセットで整理します。
POINT
触診はリンパ節腫脹・腫瘤・圧痛・脈拍などの評価に用います。腱反射や瞳孔反射は視診、腸蠕動運動は聴診で評価します。フィジカルアセスメントの四技は視診・触診・打診・聴診が基本ですが、腹部では聴診を先行させる点が特徴です。各技法の適応を正しく使い分けましょう。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:フィジカルアセスメントにおいて触診で有無を判断するのはどれか
解説:正解は4のリンパ節の腫脹です。リンパ節は皮下にあり、腫大・圧痛・硬さ・可動性などを直接指で触れて評価します。
選択肢考察
-
× 1. 腱反射
腱反射は打腱器で腱を叩打し、筋の収縮反応を視診で確認する検査です。深部腱反射の亢進・減弱から上位・下位運動ニューロン障害を評価します。
-
× 2. 瞳孔反射
瞳孔反射はペンライトで光を当て、縮瞳の有無や左右差、反応速度を視診で観察します。脳神経障害や頭蓋内圧亢進の評価に重要です。
-
× 3. 腸蠕動運動
腸蠕動音は聴診器を腹部に当てて聴取します。正常では5〜15秒に1回程度、減弱・亢進・金属音などから腸閉塞や麻痺性イレウスを鑑別します。
-
○ 4. リンパ節の腫脹
頸部・鎖骨上・腋窩・鼠径など主要リンパ節を指腹で円を描くように触診します。腫大・圧痛・硬さ・可動性の評価で感染症・悪性リンパ腫・転移などを疑います。
フィジカルアセスメントの基本四技は視診・触診・打診・聴診の順で行います。ただし腹部だけは聴診を触診・打診より先に行い、腸蠕動音への刺激を避けるのが原則です。それぞれの技法で評価できる項目を整理しておきましょう。
フィジカルアセスメント各技法の適応部位と評価内容を整理できているかを問う問題です。
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