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採血は22Gが標準!針のGauge数と用途の整理

看護師国家試験 第109回 午後 第25問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

109回 午後 第25問

成人の静脈血採血で通常用いられる注射針の太さはどれか。

  1. 1.14 G
  2. 2.18 G
  3. 3.22 G
  4. 4.26 G

対話形式の解説

博士 博士

今日は注射針の太さの話じゃ。Gauge(ゲージ)の数値と用途を結びつけて覚えるのが国試対策のコツじゃぞ。

サクラ サクラ

Gって何の略ですか?

博士 博士

Gaugeの頭文字で、針の外径を表す国際単位じゃ。重要なのは、数字が大きいほど針は細くなるという逆の関係があることじゃ。

サクラ サクラ

なるほど、14Gより26Gの方が細いんですね。

博士 博士

その通り。14Gは小指の爪くらい太く、26Gは髪の毛くらい細いイメージじゃ。

サクラ サクラ

成人の採血には何Gを使うんですか?

博士 博士

通常は21〜23G。今回の選択肢では22Gが当てはまる。細すぎると溶血し、太すぎると疼痛が強くなる、そのバランス点じゃ。

サクラ サクラ

溶血ってどうして問題なんですか?

博士 博士

赤血球が壊れると細胞内のカリウムやLDH、ASTが血漿中に漏れ出て、検査値が偽高値になる。臨床判断を誤らせるから避けねばならん。

サクラ サクラ

18Gはどんなときに使うんですか?

博士 博士

輸血や急速輸液、造影剤の急速注入など大量・高速投与が必要なときじゃ。血球が通りやすいよう太めにしておるのじゃ。

サクラ サクラ

14Gは現場で見ますか?

博士 博士

緊急時の気道確保、大量出血時の太い静脈ライン、胸腔ドレナージなど限定的じゃ。普段の採血ではまず使わん。

サクラ サクラ

26Gは何に使うんですか?

博士 博士

皮内注射や皮下注射、インスリン自己注射、小児の微量採血じゃ。刺入時の痛みが少ない分、通常採血では陰圧で溶血してしまうのじゃ。

サクラ サクラ

採血部位は肘の内側ですよね。

博士 博士

うむ、第一選択は肘正中皮静脈。次に橈側皮静脈、尺側皮静脈。ただし尺側は神経や動脈が近いので注意が必要じゃぞ。

サクラ サクラ

刺入角度はどれくらいですか?

博士 博士

15〜30度くらいが一般的じゃ。ベベル(針の切り口)を上にして刺入し、逆血を確認してから採血管を装着する。

サクラ サクラ

細かなコツが積み重なって安全な採血になるんですね。

POINT

成人の静脈血採血では21〜23Gの注射針が標準であり、22Gは汎用性の高いサイズです。Gauge数は数字が大きいほど細くなるという逆相関の関係にあり、14Gや18Gは輸血・急速輸液・救急処置用、26Gは皮内・皮下注射用と、用途によって明確に使い分けられます。細すぎる針で採血すると陰圧による溶血が起こり、カリウムやLDHが偽高値となり検査値が不正確になります。刺入部位は肘正中皮静脈を第一選択とし、ベベルを上にして15〜30度の角度で穿刺するなど、針の選択と手技の両面で安全で精度の高い採血を実現することが看護師の基本技術です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:成人の静脈血採血で通常用いられる注射針の太さはどれか。

解説:正解は 3 の 22G です。成人の静脈血採血では、通常21〜23Gの注射針が用いられ、選択肢中では22Gが該当します。Gはゲージ(Gauge)の略で、数値が大きいほど針は細くなります。細すぎる針は溶血の原因となり検査値に影響するため、採血には適度な太さが必要です。一方、患者の疼痛を最小限にする配慮も求められ、この両立のバランスとして21〜23Gが選択されています。

選択肢考察

  1. × 1.  14 G

    14Gは非常に太い針で、緊急気道確保(輪状甲状膜穿刺)や緊急大量輸液、胸腔ドレナージなどに使用される。採血には太すぎて不適切で、日常臨床で採血用途に用いることはない。

  2. × 2.  18 G

    18Gは輸血、急速輸液、造影剤の急速注入、手術中のルート確保などに使われる太さ。採血は可能だが疼痛が強く、通常の採血には選択されない。

  3. 3.  22 G

    成人の静脈血採血で標準的に用いられる太さ。21〜23Gの範囲で患者の血管径や採血量に応じて選ぶが、22Gは汎用性が高い。溶血を防ぎつつ疼痛も許容範囲に抑えられる。

  4. × 4.  26 G

    26Gは非常に細く、皮内注射や皮下注射、小児の微量採血などに用いられる。通常採血で使うと陰圧で赤血球が破壊されて溶血し、カリウムやLDHの検査値が偽高値を示すため不適切。

注射針サイズの用途別目安:14〜16G 緊急大量輸液・輸血・動脈ライン、18G 輸血・急速輸液・術中ルート、20G 末梢静脈路・輸血、21〜23G 成人採血・末梢静脈路、24〜26G 小児末梢静脈路・皮下注射、27G以下 皮内注射・インスリン注射。Gauge数は「数が大きいほど細い」ことに注意する。また、針の刃面(ベベル)の向きは15〜30度の角度で、切り口を上にして刺入すると組織損傷が少ない。真空採血管を用いる場合は真空度が保たれているか、逆流防止の工夫がされているかも確認する。採血部位は肘正中皮静脈が第一選択で、橈側皮静脈、尺側皮静脈の順に考慮する。

成人の静脈採血に適した注射針の太さを数値で問う。Gの大小と用途の対応を押さえられるかが鍵。