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包帯法の出発点 環行帯をマスターしよう

看護師国家試験 第109回 午前 第22問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

109回 午前 第22問

包帯の巻き方を別に示す。環行帯の巻き方で正しいのはどれか。

  1. 1. 選択肢1
  2. 2. 選択肢2
  3. 3. 選択肢3
  4. 4. 選択肢4

対話形式の解説

博士 博士

今日は看護技術の基本中の基本、包帯法について学ぶぞ。まずは環行帯からじゃ。

アユム アユム

包帯って、ただぐるぐる巻けばいいってわけじゃないんですね。

博士 博士

その通り。部位や目的に応じて巻き方を使い分けるのが看護師の腕の見せどころじゃ。環行帯はその中で最もシンプルで、同じ場所に重ねて巻く手技じゃな。

アユム アユム

同じ場所を重ねるだけ?それって他の巻き方よりも役に立つんですか?

博士 博士

侮ってはいかん。どの巻き方でも、最初と最後は必ず環行帯で固定するのじゃ。いわば全ての包帯法の出発点と終着点じゃよ。

アユム アユム

なるほど、基礎の基礎なんですね。他の巻き方も教えてください。

博士 博士

まず螺旋帯じゃな。包帯の幅を2分の1から3分の2ほど重ねながら螺旋状に巻き上げる方法で、前腕や下腿など長い部位を覆うのに使う。

アユム アユム

カタツムリの殻みたいに巻くイメージですね。

博士 博士

次に折転帯。これは一巻きごとに母指で包帯を押さえて折り返す方法じゃ。太さが途中で大きく変わる下腿などで、布が浮かないようぴったり沿わせるときに有効じゃ。

アユム アユム

折り返す分、密着度が高まるんですね。

博士 博士

そして亀甲帯。肘や膝など屈伸する関節部を8の字に交差させて巻く。交差点を屈側に置く裏亀甲と、伸側に置く表亀甲があるぞ。

アユム アユム

関節をある程度動かせるように工夫されてるんですね。

博士 博士

あと押さえておきたいのが麦穂帯、スパイカとも呼ばれるもの。股関節や肩関節のように体幹と四肢の境目に使う特殊な巻き方じゃ。

アユム アユム

部位に応じて5種類くらいあるんですね。

博士 博士

うむ。そして全てに共通するのが、末梢から中枢へ向かって巻く、静脈還流を妨げない適度な圧で巻く、皮膚に直接巻かず下にガーゼやパッドを入れる、という原則じゃ。

アユム アユム

単に形だけじゃなく、血流や皮膚保護まで考える必要があるんですね。看護技術って奥が深い…。

博士 博士

その通りじゃ。包帯は傷の保護だけでなく、患者さんの回復を支える大事な介助技術なのじゃよ。

POINT

環行帯は、包帯を同じ位置に重ねて輪状に巻く最も基本的な手技で、あらゆる包帯法の巻き始めと巻き終わりに用いられる固定技術です。他に螺旋帯、折転帯、亀甲帯、麦穂帯などがあり、部位の形状や目的に応じて使い分けます。共通原則として、末梢から中枢へ向けて静脈還流を妨げない圧で巻くこと、皮膚保護のために直下にパッドを入れること、巻き始めと巻き終わりは必ず環行帯で固定することが挙げられます。画像選択形式の国試問題では、各巻き方の形状的な特徴を視覚的に識別できるよう、実技演習を通じて手技と名称を結び付けておくことが重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:包帯の巻き方を別に示す。環行帯の巻き方で正しいのはどれか。

解説:正解は 1 です。環行帯は、包帯を同じ位置にぴったりと重ね合わせて輪状に巻いていく最も基本的な手技で、巻き始めと巻き終わりの固定に必ず用いられる。同じ場所を繰り返し巻くだけのシンプルな方法だが、ずれ防止と包帯の起点づくりに欠かせない。本問は画像選択式のため、重なる幅が同位置で推移している図を選ぶ必要がある。

選択肢考察

  1. 1.  
    選択肢1

    包帯を同じ位置に重ねて環状に巻いている図。これが環行帯に該当する。巻き始め・巻き終わりの固定や、他の巻き方の起点として用いられる。

  2. × 2.  
    選択肢2

    関節部を中心に8の字を描いて交差させながら巻く亀甲帯の図と考えられる。肘・膝・足関節など屈曲伸展を要する部位を被覆する際に用いられる。

  3. × 3.  
    選択肢3

    ひと巻きごとに母指で押さえて包帯を折り返しながら巻く折転帯の図。前腕や下腿のように太さが変化する部位で密着させるために使われる。

  4. × 4.  
    選択肢4

    包帯の幅の2分の1〜3分の2ほど重ねて螺旋状に巻いていく螺旋帯(らせん帯)の図。四肢のように比較的太さが一定の長い部位を覆うときに用いる。

画像選択問題では実際の図を見て判断する必要がある。包帯法は主に以下のように分類される。環行帯は起点・終点で重ねて巻く基本形、螺旋帯は幅を重ねながら斜めに巻き上げる方法、折転帯は途中で折り返し密着性を高める方法、亀甲帯は関節部を8の字に交差させる方法、麦穂帯(スパイカ)は股・肩など体幹と四肢の境目を巻く方法。末梢から中枢へ向けて、静脈還流を妨げない力加減で巻くのが共通原則である。

包帯法の基本である環行帯の形状を、他の巻き方(亀甲帯・折転帯・螺旋帯)と区別して同定できるかを問う問題。