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輸液ポンプの設定項目を正しく理解しよう

看護師国家試験 第111回 午後 第23問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第23問

点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。

  1. 1.薬剤名
  2. 2.終了時間
  3. 3.投与月日
  4. 4.時間あたりの流量

対話形式の解説

博士 博士

今日は輸液ポンプの設定に関する問題じゃ。現場でよく使う医療機器だから必修問題でよく出題されるぞ。

サクラ サクラ

博士、輸液ポンプには何を設定するのですか?

博士 博士

正解は4の「時間あたりの流量」じゃ。輸液ポンプに設定するのは流量(mL/h)と予定量(total volume)の2項目が基本じゃ。

サクラ サクラ

流量と予定量はどう違うのですか?

博士 博士

流量は1時間あたりに何mL注入するかを示す値で、予定量は輸液バッグに入っている総量、つまり投与終了までの合計量じゃ。この2つで自動制御される仕組みじゃな。

サクラ サクラ

1の薬剤名はなぜ違うのですか?

博士 博士

薬剤名は輸液ボトルのラベルや医師の指示書で確認する情報で、ポンプ本体には入力欄がない。ただし5Rの確認では非常に重要な項目じゃ。

サクラ サクラ

2の終了時間はどうして違うのですか?

博士 博士

終了時間そのものは設定項目ではなく、予定量を流量で割ると自動的に算出されるものじゃ。つまり看護師が逆算して流量を決めるのじゃな。

サクラ サクラ

3の投与月日はどうですか?

博士 博士

投与月日もラベルや指示書で管理する情報じゃ。機器には設定できない。

サクラ サクラ

流量の計算はどうするのですか?

博士 博士

例えば500mLの輸液を5時間で投与する指示なら、500÷5=100mL/hと計算する。看護師が自分で計算して入力する必要があるから数式に慣れておくことが大切じゃ。

サクラ サクラ

輸液ポンプのアラームにはどんなものがありますか?

博士 博士

主に閉塞、気泡混入、流量異常、バッテリー低下などじゃ。アラームが鳴ったら原因を特定し、ルートの屈曲や三方活栓の閉鎖をチェックする。

サクラ サクラ

5Rと輸液ポンプ設定は別物ということですね。

博士 博士

その通りじゃ。5RはRight patient・drug・dose・route・timeの5つで、誤薬・誤投与を防ぐ確認事項じゃ。ポンプ設定とは別に必ず実施する必要がある。

サクラ サクラ

シリンジポンプとの違いはありますか?

博士 博士

シリンジポンプはカテコラミンなど微量で精密な注入が必要な薬剤に使う。単位もmL/hで流量設定するが、より低流量で精度が高いのが特徴じゃぞ。

POINT

輸液ポンプに設定する項目は「時間あたりの流量(mL/h)」と「予定量」の2つです。薬剤名や投与月日、終了時間はラベルや指示書で確認する情報で、ポンプには設定できません。看護師は指示に基づき流量を計算し、5Rの確認と合わせて誤投与を防止します。閉塞や気泡混入などのアラーム対応も重要な看護技術です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。

解説:正解は 4 です。輸液ポンプに設定するのは「時間あたりの流量(mL/h)」と「予定量(total volume)」の2項目です。薬剤名・投与月日・終了時間といった情報はラベルや指示書で管理するものであり、ポンプ本体には設定できません。看護師は医師の指示に基づき、輸液バッグの総量と投与時間から流量を計算し、正確に設定する必要があります。

選択肢考察

  1. × 1.  薬剤名

    薬剤名は輸液ボトルのラベルや指示書で確認する項目で、輸液ポンプ本体には設定できない。

  2. × 2.  終了時間

    終了時間は設定項目ではない。予定量と流量から計算され間接的に決まるものである。

  3. × 3.  投与月日

    投与月日はラベルや記録で管理する情報で、ポンプには設定できない。

  4. 4.  時間あたりの流量

    輸液ポンプには時間あたりの流量(mL/h)と予定量を設定する。これにより自動的に定速注入が行われる。

輸液ポンプの使用時は、流量・予定量設定のほか、エア抜き、気泡・閉塞・流量異常の各種アラームの確認が必須です。シリンジポンプでは微量の薬剤(カテコラミンなど)を精密に注入するため、単位はmL/h表示でさらに精度が高くなります。5R(Right patient・drug・dose・route・time)の原則を遵守し、指差し呼称・ダブルチェックで誤投与を防ぎましょう。

輸液ポンプの設定項目(流量・予定量)と5Rで確認すべき情報との違いを区別できるかを問う必修問題。機器の操作知識と医療安全の両面を理解することがポイント。