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成人BLSの30:2を覚えよう

看護師国家試験 第111回 午前 第24問 / 必修問題 / 診療に伴う看護技術

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第24問

成人に対する一次救命処置〈BLS〉において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は( ):2 である。 ( )に入るのはどれか。

  1. 1.5
  2. 2.10
  3. 3.30
  4. 4.50

対話形式の解説

博士 博士

今日はBLS、つまり一次救命処置の基本についてじゃ。成人で胸骨圧迫と人工呼吸の比はいくつか知っておるかな?

アユム アユム

30:2ですよね!これは実習でも繰り返し練習しました。

博士 博士

そのとおり、正解は3の30じゃ。JRC蘇生ガイドライン2020に基づく成人BLSでは胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を1サイクルとして繰り返すのじゃ。

アユム アユム

胸骨圧迫のテンポや深さも覚えておくべきですね。

博士 博士

よい質問じゃ。テンポは1分間に100〜120回、深さは約5cmで6cmを超えないようにする。圧迫後は胸郭を完全に戻す、いわゆる「完全なリコイル」が重要じゃ。

アユム アユム

圧迫する位置は胸の真ん中でしたよね。

博士 博士

そうじゃ。胸骨の下半分、両乳頭を結ぶ線の真ん中あたりに手の付け根を置き、肘をまっすぐ伸ばして体重をかけて圧迫するのじゃ。

アユム アユム

人工呼吸は口対口でしょうか?

博士 博士

基本は口対口じゃが、感染防護のためフェイスシールドやポケットマスクを使うことが推奨される。1回の換気は約1秒かけて、胸が軽く上がる程度に吹き込むのじゃ。

アユム アユム

換気ができない時はどうすれば?

博士 博士

一般市民や感染リスクがある場面では胸骨圧迫のみのCPR(ハンズオンリーCPR)も有効と示されておる。とにかく圧迫を続けることが最優先じゃ。

アユム アユム

選択肢1の5:2や選択肢2の10:2、選択肢4の50:2はありえないんですね。

博士 博士

そのとおり。いずれも現行ガイドラインには存在しない比率じゃ。歴史的には15:2の時代もあったが、現在は圧迫を重視した30:2が標準じゃよ。

アユム アユム

小児や乳児は違うんですか?

博士 博士

よい視点じゃ。小児・乳児でも救助者1人なら30:2じゃが、医療従事者が2人で行う場合は15:2となる。さらに新生児蘇生(NCPR)では3:1と、換気の比重が高くなる特殊な比率を使うのじゃ。

アユム アユム

AEDの使用もBLSに含まれますよね。

博士 博士

うむ、BLSはCPR+AED使用までが範囲じゃ。AEDは電源を入れて音声指示に従うだけでよい。ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開するのが鉄則じゃぞ。

アユム アユム

圧迫の中断時間を最小にするというのも大事なんですね。

博士 博士

そのとおり、ハンズオフタイムの短縮が救命率を高める。AED解析や人工呼吸、交代のタイミングでも無駄に圧迫を止めないことが質の高いCPRの条件じゃ。

アユム アユム

30:2、100〜120回/分、深さ5cm、と一緒に覚えます!

博士 博士

その調子じゃ。BLSは看護師の必須スキルじゃから、定期的にシミュレーションで繰り返し練習しておくのじゃよ。

POINT

成人の一次救命処置(BLS)では、JRC蘇生ガイドライン2020に従い胸骨圧迫30回と人工呼吸2回(30:2)のサイクルを繰り返します。胸骨圧迫は100〜120回/分のテンポ、深さ約5cmで、圧迫中断時間を最小化することが重要です。小児・乳児でも救助者1人なら30:2、医療従事者2人なら15:2、新生児では3:1と対象により異なります。BLSはCPRとAED使用を含む基本的救命処置で、看護師として確実に身につけるべき技術です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:成人に対する一次救命処置〈BLS〉において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は( ):2 である。 ( )に入るのはどれか。

解説:正解は 3 です。JRC蘇生ガイドライン2020に基づく成人の一次救命処置(BLS)では、胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回(30:2)のサイクルを繰り返します。胸骨圧迫は1分間に100〜120回のテンポ、深さは約5cm(6cmを超えない)で行い、圧迫の解除を十分に行うことが重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  5

    5:2の比は現行のガイドラインにはなく、過去にも標準的な比率として用いられていません。

  2. × 2.  10

    10:2の比は成人BLSのガイドラインにはありません。新生児蘇生(NCPR)の3:1などとは別の比率です。

  3. 3.  30

    成人BLSでは胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を1サイクルとして繰り返すのが現行の標準です。

  4. × 4.  50

    50:2の比はガイドラインにはなく、圧迫のみが長すぎ換気が不足する比率として推奨されません。

小児・乳児のBLSでも救助者が1人の場合は30:2ですが、医療従事者2人では15:2となります。胸骨圧迫のテンポは100〜120回/分、深さは成人で約5cm、圧迫の中断時間(ハンズオフタイム)を最小化することが質の高いCPRの条件です。

成人BLSにおける胸骨圧迫と人工呼吸の標準的な回数比を問う基本問題です。