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患者の権利とセカンドオピニオン

看護師国家試験 第110回 午後 第4問 / 必修問題 / 看護における倫理と法律

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第4問

患者の権利について適切なのはどれか。

  1. 1.患者は入院中に無断で外泊できる。
  2. 2.患者は治療後に治療費の金額を決定できる。
  3. 3.患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
  4. 4.患者は自分と同じ疾患の患者の連絡先を入手できる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は患者の権利について学ぶぞ。セカンドオピニオンという言葉は知っておるかのう?

アユム アユム

別の医師に意見を聞くことですよね。

博士 博士

その通り。主治医以外の専門医に意見を求める権利のことじゃ。これは患者の重要な権利の一つなのじゃ。

アユム アユム

権利の根拠はどこにあるんですか?

博士 博士

1981年の世界医師会で採択されたリスボン宣言に基づいておるぞ。

アユム アユム

リスボン宣言にはどんな権利が書かれているんですか?

博士 博士

良質の医療を受ける権利、選択の自由、自己決定権、情報に対する権利、秘密保持、尊厳への権利などじゃ。

アユム アユム

セカンドオピニオンは選択の自由に含まれるんですね。

博士 博士

その通りじゃ。では無断外泊はどうかのう?

アユム アユム

権利ではなさそうですね。病院の管理もありますし。

博士 博士

その通り。外出・外泊は主治医の許可が必要じゃ。治療計画や安全管理のためじゃのう。

アユム アユム

治療費を患者が決められないのも当然ですよね。

博士 博士

うむ、保険診療は診療報酬点数で全国一律に決まるのじゃ。

アユム アユム

他患者の連絡先はプライバシー保護ですね。

博士 博士

その通り。個人情報保護法と守秘義務から、本人の同意なしには開示できんぞ。

POINT

患者の権利としてセカンドオピニオンを受けられる選択肢3が正解です。リスボン宣言を根拠とし、選択の自由に位置づけられます。無断外泊は不可、医療費は診療報酬で決定、他患者の個人情報は守秘義務の対象であり、それぞれ誤りです。患者の権利と責務を正しく理解し、患者中心の医療を支えることが看護師の重要な役割です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:患者の権利について適切なのはどれか。

解説:正解は3の「患者はセカンドオピニオンを受けることができる。」です。セカンドオピニオンは、リスボン宣言で示された患者の権利のうち「選択の自由」に該当し、主治医以外の医師に意見を求めることができます。

選択肢考察

  1. × 1.  患者は入院中に無断で外泊できる。

    入院中は治療計画や安全管理の必要性から、外出・外泊には主治医の許可が必要です。無断外泊は治療継続や病院の管理責任の観点から認められません。

  2. × 2.  患者は治療後に治療費の金額を決定できる。

    医療費は診療報酬点数に基づいて全国一律に計算されるため、患者が金額を決めることはできません。保険診療では国が定めたルールに従う必要があります。

  3. 3.  患者はセカンドオピニオンを受けることができる。

    セカンドオピニオンは患者の権利の一つで、診断や治療方針について主治医以外の専門医の意見を求めることができます。納得のいく治療選択を支援する制度です。

  4. × 4.  患者は自分と同じ疾患の患者の連絡先を入手できる。

    他患者の個人情報は個人情報保護法および守秘義務の観点から本人の同意なく開示できません。患者のプライバシー保護は医療者の重要な責務です。

1981年に世界医師会で採択されたリスボン宣言では、①良質の医療を受ける権利、②選択の自由、③自己決定権、④情報に対する権利、⑤秘密保持の権利、⑥健康教育を受ける権利、⑦尊厳への権利、⑧宗教的支援を受ける権利などが規定されています。日本では各医療機関が患者の権利章典を定めて掲示していることが一般的です。

患者の権利(リスボン宣言)の基本内容、特に選択の自由とセカンドオピニオンの関係を理解しているかを問う問題です。