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胃液のpHは?強酸性の役割を理解しよう

看護師国家試験 第103回 午後 第9問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第9問

正常な胃液のpHはどれか。

  1. 1.pH1~2
  2. 2.pH4~5
  3. 3.pH7~8
  4. 4.pH10~11

対話形式の解説

博士 博士

胃の中ってどんな環境か知ってる?

サクラ サクラ

胃酸があるから酸性ですよね。

博士 博士

その通り!それも強酸性なんだ。pHはどのくらいだと思う?

サクラ サクラ

えーと、4くらいでしょうか?

博士 博士

もっと低いんだ。空腹時はpH1〜2の強酸性だよ。

サクラ サクラ

選択肢はpH1〜2、pH4〜5、pH7〜8、pH10〜11ですね。

博士 博士

pH7〜8は中性から弱アルカリ性で血液くらい、pH10〜11は強アルカリでありえないね。

サクラ サクラ

pH4〜5は食後に上がることがあるんですか?

博士 博士

食物が緩衝になって一時的に上がることはあるよ。でも正常な空腹時のpHは1〜2だ。

サクラ サクラ

じゃあ正解は1番ですね!

博士 博士

正解!どうしてそんなに強い酸が必要かわかる?

サクラ サクラ

食べ物を消化するためですか?

博士 博士

その通り。さらに3つの役割があるんだ。①ペプシノーゲンをペプシンに活性化してタンパク質分解、②食物中の細菌を殺菌、③鉄やカルシウムの吸収補助だよ。

サクラ サクラ

殺菌作用があるんですね。

博士 博士

だから胃酸分泌を抑える薬を長期使用すると、肺炎などの感染リスクが上がることが知られているんだ。

サクラ サクラ

プロトンポンプ阻害薬とかですね。

博士 博士

そう、PPIやH2ブロッカーだ。臨床ではこのバランスが重要なんだよ。

サクラ サクラ

胃酸=pH1〜2の強酸性、しっかり覚えます!

POINT

正常な胃液のpHは1〜2で強酸性です。塩酸を含む胃酸はペプシン活性化、殺菌、鉄・カルシウム吸収補助の役割を担います。胃酸分泌を抑制する薬剤の長期使用では感染症リスクが上昇するため、臨床では適切な管理が重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:正常な胃液のpHはどれか。

解説:正解は 1 です。胃液は胃底腺の壁細胞から分泌される塩酸(胃酸)を含み、空腹時のpHは1〜2の強酸性を示します。この強い酸性環境は、ペプシノーゲンをペプシンに活性化してタンパク質を分解し、食物中の細菌を殺菌する役割を担っています。食後は食物による緩衝で一時的にpHが上昇しますが、正常時の基本値はpH1〜2です。

選択肢考察

  1. 1.  pH1~2

    正解です。空腹時の胃液は塩酸により強酸性で、pH1〜2を示します。

  2. × 2.  pH4~5

    食後に食物による緩衝でこの程度まで上昇することはありますが、正常な空腹時の胃液pHではありません。

  3. × 3.  pH7~8

    中性〜弱アルカリ性で、血液や組織液のpHに近く、胃液のpHではありません。

  4. × 4.  pH10~11

    強アルカリ性で、消化管内ではあり得ない値です。

胃酸の主な役割は①ペプシン活性化、②殺菌、③鉄やカルシウムの吸収補助です。プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーは胃酸分泌を抑制し、胃食道逆流症や消化性潰瘍の治療に用いられます。胃酸抑制下では肺炎リスクが上昇する点も覚えておきましょう。

胃液(胃酸)が強酸性であることを理解しているかを問う問題です。pH1〜2と覚えましょう。