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DNA・転写・翻訳、セントラルドグマを攻略

看護師国家試験 第103回 午後 第27問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第27問

遺伝子について正しいのはどれか。

  1. 1.DNAは体細胞分裂の前に複製される。
  2. 2.DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
  3. 3.DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。
  4. 4.RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。

対話形式の解説

博士 博士

遺伝情報の流れを「セントラルドグマ」というが、覚えておるかね?

サクラ サクラ

DNAから転写でmRNA、翻訳でタンパク質ができる流れですね。

博士 博士

その通りじゃ。今回は遺伝子に関する正誤を問う問題じゃな。

サクラ サクラ

正解はどれですか?

博士 博士

正解は1のDNAは体細胞分裂の前に複製されるじゃ。間期のS期で複製が起こり、DNA量が2倍になるんじゃよ。

サクラ サクラ

2のDNAが1本鎖というのは違うんですか?

博士 博士

DNAは2本のポリヌクレオチド鎖からなる二重らせん構造じゃ。1本鎖はRNAの特徴じゃな。

サクラ サクラ

3の翻訳と4の転写は混同しやすいですね。

博士 博士

そうじゃ、整理すると、DNAからmRNAが作られるのが「転写」、mRNAからアミノ酸が連結してタンパク質ができるのが「翻訳」じゃ。

サクラ サクラ

選択肢3はmRNAを作る過程を翻訳と書いているから誤りなんですね。

博士 博士

その通り、これは転写じゃから誤りじゃ。

サクラ サクラ

選択肢4はアミノ酸の連結を転写と書いていますね。

博士 博士

これも逆で、アミノ酸の連結は翻訳じゃから誤りじゃな。

サクラ サクラ

順番で覚えるといいですね、DNA→転写→mRNA→翻訳→タンパク質。

博士 博士

その流れがセントラルドグマじゃ。看護でも遺伝性疾患や癌の分子標的薬を理解する基盤になるぞ。

サクラ サクラ

遺伝子の基本は臨床の応用にもつながるんですね。

POINT

DNAは体細胞分裂前のS期に複製されて2倍量となり、娘細胞に均等分配されます。DNAは2本鎖の二重らせん構造で、DNAからmRNAへの情報写しが「転写」、mRNAからタンパク質合成が「翻訳」です。セントラルドグマは分子生物学の基本概念で、看護学習にも重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:遺伝子について正しいのはどれか。

解説:正解は1です。DNAは細胞分裂に先立って正確に複製され、新たな2つの娘細胞へ均等に分配されます。体細胞分裂では細胞周期の間期のうちS期にDNAの複製が行われ、この時点でDNA量は2倍になります。DNAは2本のポリヌクレオチド鎖からなる二重らせん構造で、DNAからmRNAへの情報の写し取りを「転写」、mRNAの塩基配列に基づきアミノ酸からタンパク質を合成する過程を「翻訳」と呼びます。

選択肢考察

  1. 1.  DNAは体細胞分裂の前に複製される。

    細胞周期の間期にあるS期でDNAは複製され、量が2倍になります。これにより分裂後の娘細胞にも同じ遺伝情報が均等に分配されます。

  2. × 2.  DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。

    DNAは2本のポリヌクレオチド鎖が相補的に結合し、右巻きの二重らせん構造を形成しています。1本鎖はRNAの構造です。

  3. × 3.  DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。

    DNAからmRNAが作られる過程は「転写」です。「翻訳」はmRNAの塩基配列に基づきタンパク質が合成される過程を指します。

  4. × 4.  RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。

    RNAの塩基配列に基づいてアミノ酸が連結しタンパク質ができる過程は「翻訳」です。「転写」はDNAからmRNAへの情報の写し取りを指します。

細胞周期は分裂期(M期)と間期(G1・S・G2期)からなり、S期でDNAが複製されます。遺伝情報の流れ「DNA→mRNA→タンパク質」はセントラルドグマと呼ばれ、転写と翻訳の2段階で構成されます。覚え方は「DNA(で)転写、(で)翻訳」と順序で押さえます。

細胞周期におけるDNA複製のタイミング、DNAの構造、転写と翻訳の用語を正確に理解しているかを問う問題です。