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内分泌器官と外分泌器官の違いを整理しよう

看護師国家試験 第105回 午前 第11問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

105回 午前 第11問

内分泌器官はどれか。

  1. 1.乳腺
  2. 2.涙腺
  3. 3.甲状腺
  4. 4.唾液腺

対話形式の解説

博士 博士

今日のテーマは『内分泌』と『外分泌』の違いじゃ。この区別は必修レベルの基本知識で、毎年形を変えて出題されるぞ。

サクラ サクラ

博士、内分泌って聞くとホルモンのイメージはあるんですけど、外分泌と何が違うんですか?

博士 博士

一番大きな違いは『導管(分泌管)を通るかどうか』じゃ。外分泌は導管を通って体の表面や体腔に分泌される、内分泌は導管を持たず直接血液中にホルモンを放出するんじゃ。

サクラ サクラ

なるほど、じゃあ乳腺から出る乳汁は乳管を通って出てくるから外分泌、ということですね。

博士 博士

その通り。涙腺も唾液腺も同じ仕組みじゃ。涙腺なら導管から眼球表面へ、唾液腺なら導管から口腔内へ分泌される。どれも『外界に向かって出ていく』から外分泌じゃな。

サクラ サクラ

じゃあ甲状腺は導管がなくて、血液の中にホルモンが直接入っていくんですね。

博士 博士

そうじゃ。甲状腺はヨウ素を材料にT3、T4という甲状腺ホルモンを作り、毛細血管を通じて全身を巡らせる。基礎代謝を高めたり、子どもの成長・発達に欠かせないホルモンじゃよ。

サクラ サクラ

選択肢を見直すと、乳腺・涙腺・唾液腺は全部導管を持つから外分泌、残る甲状腺だけが内分泌で正解は3ですね。

博士 博士

見事じゃ。ついでに押さえておきたいのが『混合腺』じゃ。膵臓は外分泌(膵液をトライツ靱帯方向へ)と内分泌(インスリン・グルカゴンを血中へ)を併せ持つ代表格じゃな。

サクラ サクラ

精巣や卵巣もホルモンを出しますよね?

博士 博士

そう。性腺は精子・卵子を作る外分泌的な機能とともに、テストステロンやエストロゲンなどを血中に分泌する内分泌機能を持つ。この二面性が国試でひっかけに使われるぞ。

サクラ サクラ

覚え方のコツはありますか?

博士 博士

『導管あり=外へ出す、導管なし=血中へ』とシンプルに覚えるとよい。そして内分泌臓器の代表を一覧で整理しておくこと。下垂体・松果体・甲状腺・副甲状腺・副腎・膵内分泌部・性腺、これが主な7つじゃ。

サクラ サクラ

ありがとうございます。導管の有無でスパッと区別できるようになりました。

POINT

甲状腺は導管を持たず、ホルモンを直接血液中に分泌する代表的な内分泌器官です。乳腺・涙腺・唾液腺はいずれも導管を介して分泌物を排出する外分泌器官であり、導管の有無が両者を区別する最大のポイントになります。国試ではこの基本を出発点に、膵臓や性腺などの混合腺、主要な内分泌器官の位置と産生ホルモンが繰り返し問われます。必修で失点しないよう、内分泌・外分泌の定義と代表器官をセットで覚えておきましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:内分泌器官はどれか。

解説:正解は 3 です。内分泌器官とは、分泌する物質(ホルモン)を導管を介さずに直接血液中へ放出する腺組織を指します。甲状腺は濾胞細胞でチロキシン(T4)やトリヨードサイロニン(T3)、傍濾胞細胞(C細胞)でカルシトニンを産生し、これらを直接毛細血管へ分泌する代表的な内分泌器官です。一方、外分泌器官は導管を通じて体表や体腔内(広義には消化管内腔も体外)へ分泌物を送り出す器官であり、乳腺・涙腺・唾液腺・汗腺・膵外分泌部などが含まれます。

選択肢考察

  1. × 1.  乳腺

    乳腺は乳汁を産生し、乳管という導管を経由して乳頭から体外へ分泌する外分泌器官です。妊娠・授乳期にプロラクチンの作用で発達しますが、乳腺自体はホルモンを血中に放出する器官ではありません。

  2. × 2.  涙腺

    涙腺は眼窩外上方に位置し、涙液を産生して導管を介して眼球表面に分泌する外分泌器官です。涙液は角膜・結膜の保湿や洗浄、殺菌作用(リゾチーム)を担います。

  3. 3.  甲状腺

    甲状腺は頸部気管前面に位置し、ヨウ素を材料に甲状腺ホルモン(T3・T4)を合成して血中に直接分泌する内分泌器官です。導管を持たず、ホルモンは血流に乗って全身の標的組織に作用します。

  4. × 4.  唾液腺

    耳下腺・顎下腺・舌下腺などの唾液腺は唾液を産生し、導管を介して口腔内に分泌する外分泌器官です。唾液中のアミラーゼによるデンプン分解など消化の初段階を担います。

ポイントは『導管があるかないか』。外分泌=導管あり(乳腺・涙腺・汗腺・唾液腺・膵外分泌部など)、内分泌=導管なしで血中へ直接分泌(甲状腺・副甲状腺・副腎・下垂体・松果体・性腺など)。なお膵臓や精巣・卵巣は外分泌と内分泌の両方を兼ねる混合腺として覚えておくと応用問題に強くなります。

外分泌器官と内分泌器官を『導管の有無』で区別できるかを問う基本問題です。