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内分泌器官と外分泌器官の違い

看護師国家試験 第111回 午後 第12問 / 必修問題 / 人体の構造と機能

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第12問

内分泌器官はどれか。

  1. 1.乳腺
  2. 2.涙腺
  3. 3.甲状腺
  4. 4.唾液腺

対話形式の解説

博士 博士

今日は分泌器官の分類について学ぶぞ。内分泌器官はどれじゃ?

アユム アユム

内分泌ってホルモンを出す器官ですよね。甲状腺だと思います。

博士 博士

正解は3の甲状腺じゃ。よう理解しておるな。

アユム アユム

でも、乳腺や涙腺も分泌する器官ですよね。なんで内分泌じゃないんですか?

博士 博士

ポイントは導管の有無じゃ。内分泌器官は導管を持たず、ホルモンを直接血液中に放出するんじゃ。一方、外分泌器官は導管を通じて体表や消化管など外界に分泌物を出すんじゃよ。

アユム アユム

なるほど!1の乳腺は乳管を通じて母乳を出すから外分泌なんですね。

博士 博士

その通り。乳腺は確かにプロラクチンというホルモンの刺激を受けるが、乳腺自体は外分泌器官じゃ。

アユム アユム

2の涙腺も涙を眼の表面に出すので外分泌ですね。

博士 博士

そうじゃ。涙腺から分泌される涙液は眼球表面の保護と洗浄に働く。

アユム アユム

4の唾液腺も口の中に唾液を出すから外分泌ですね。

博士 博士

ピンポンじゃ。耳下腺・顎下腺・舌下腺の3種類があり、いずれも導管を介して口腔内に唾液を分泌しておる。

アユム アユム

内分泌器官には他にどんなものがありますか?

博士 博士

視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵ランゲルハンス島、卵巣、精巣などが代表的じゃ。

アユム アユム

膵臓って消化酵素も出しますよね?

博士 博士

よく気づいたな。膵臓は消化酵素を導管で十二指腸に出す外分泌と、インスリンなどを血中に出す内分泌の両方を持つ器官なんじゃ。

アユム アユム

甲状腺ホルモンの働きも覚えておきたいです。

博士 博士

T3・T4は全身の基礎代謝を上げ、カルシトニンは血中カルシウム濃度を下げる。臨床ではバセドウ病や橋本病と絡めて問われることも多いぞ。

POINT

本問は内分泌器官と外分泌器官の鑑別を問う必修問題です。甲状腺は導管を持たずホルモンを直接血液に放出する典型的な内分泌器官で、一方の乳腺・涙腺・唾液腺はいずれも導管を介して外界へ分泌物を出す外分泌器官です。分泌経路に導管があるかどうかが両者を分ける決定的な違いであり、膵臓のように両方の機能を併せ持つ器官もある点を押さえておきましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:内分泌器官はどれか。

解説:正解は 3 です。内分泌器官とは、導管を持たずに産生したホルモンを直接血液中に放出する器官のことをいいます。代表的な内分泌器官には、視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵ランゲルハンス島、卵巣、精巣などがあります。これに対して、導管を通じて分泌物を体表や消化管内腔など外界に向けて放出する器官を外分泌器官と呼び、汗腺・唾液腺・涙腺・乳腺などが該当します。

選択肢考察

  1. × 1.  乳腺

    乳腺は乳管という導管を通じて母乳を体外に分泌する外分泌器官です。ただしホルモン刺激により分泌が調節される点は重要です。

  2. × 2.  涙腺

    涙腺は涙液を結膜嚢に分泌する外分泌器官で、眼球表面の保護や洗浄に働きます。

  3. 3.  甲状腺

    甲状腺は導管を持たず、サイロキシンT4・トリヨードサイロニンT3・カルシトニンなどのホルモンを血液中に直接分泌する代表的な内分泌器官です。

  4. × 4.  唾液腺

    唾液腺は耳下腺管などの導管を介して口腔内に唾液を分泌する外分泌器官で、消化や口腔保護に関与します。

甲状腺から分泌されるT3・T4は全身の基礎代謝を上昇させる働きがあり、カルシトニンは血中カルシウム濃度を下げる作用があります。膵臓のように外分泌機能消化酵素と内分泌機能インスリンなどを兼ね備える器官もあります。分泌経路に導管があるかないかが両者を区別する最大のポイントです。

内分泌器官と外分泌器官の違いを、分泌経路の有無から判断できるかを問う問題です。