血球の役割と免疫を担う細胞
看護師国家試験 第113回 午前 第13問 / 必修問題 / 人体の構造と機能
国試問題にチャレンジ
免疫機能に関与する細胞はどれか。
- 1.血小板
- 2.白血球
- 3.網赤血球
- 4.成熟赤血球
対話形式の解説
博士
今日は血液の中でどの細胞が免疫を担っているかを確認するぞ。
サクラ
免疫といえば白血球というイメージがあります。
博士
正解じゃ。白血球は好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の総称でな、役割はそれぞれ違うぞ。
サクラ
好中球は何をしているのですか。
博士
細菌を貪食する自然免疫の主役じゃ。感染が起こるとまず駆けつける。
サクラ
リンパ球はどうでしょう。
博士
B細胞は抗体を作り、T細胞は感染細胞や異常細胞を直接攻撃する。獲得免疫の中心じゃな。
サクラ
血小板は免疫には関わらないのですか。
博士
血小板の本業は止血じゃ。傷口に集まって血栓を作り、凝固因子の足場にもなるが、免疫反応が本業ではない。
サクラ
網赤血球と成熟赤血球の違いも気になります。
博士
網赤血球は赤血球になる一歩手前、成熟赤血球はヘモグロビンで酸素を運ぶ完成形じゃ。両方とも免疫は担わない。
サクラ
白血球の基準値はどれくらいですか。
博士
成人でおおむね3,500〜9,000/μLじゃ。感染では上昇、薬剤や骨髄疾患では減少することがある。
サクラ
分画の変化にも意味があるのですね。
博士
そうじゃ。好中球が増えれば細菌感染、リンパ球が増えればウイルス感染を疑う、といった読み方ができる。
POINT
血液細胞の中で免疫機能を担うのは白血球です。好中球やマクロファージは自然免疫の貪食、T細胞・B細胞は獲得免疫の細胞性・液性免疫を担います。血小板は止血、網赤血球・成熟赤血球は酸素運搬に特化しており、免疫には直接関与しません。白血球数とその分画は感染症や血液疾患を推定する重要な情報であり、基準値と役割をセットで覚えておくと臨床判断に役立ちます。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:免疫機能に関与する細胞はどれか。
解説:正解は2の白血球です。白血球は好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球などの総称で、病原体の貪食や抗体産生を通じて自然免疫と獲得免疫の中心を担います。
選択肢考察
-
× 1. 血小板
血小板は巨核球から産生される無核の細胞片で、主な役割は止血(一次止血での血小板血栓形成と凝固因子活性化の足場提供)です。免疫反応の主体ではありません。
-
○ 2. 白血球
白血球は免疫の実行細胞群の総称であり、好中球の貪食、Bリンパ球の抗体産生、Tリンパ球の細胞性免疫など多彩な機能を担います。免疫機能に関与する細胞として最も適切です。
-
× 3. 網赤血球
網赤血球は成熟赤血球になる直前の若い赤血球で、残存するリボソームが網状に見えます。造血機能の指標にはなりますが、免疫を担う細胞ではありません。
-
× 4. 成熟赤血球
成熟赤血球はヘモグロビンにより酸素を運搬する役割に特化しており、核もミトコンドリアも失っています。免疫反応には関与しません。
白血球は自然免疫(好中球・マクロファージ・NK細胞など)と獲得免疫(T細胞・B細胞)に大別されます。基準値は成人で約3,500〜9,000/μLで、好中球が40〜70%と最多、リンパ球が20〜40%を占めます。感染症で好中球が、ウイルス感染や白血病でリンパ球の異常が目立つなど、分画の変化から病態を推測できる点も重要です。
血球の機能分担を理解しているかを問う基礎問題です。白血球=免疫、赤血球=酸素運搬、血小板=止血という三本柱を確実に区別できるかが鍵となります。
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