看護教育史の古典文献
看護師国家試験 第107回 午後 第36問 / 基礎看護学 / 看護の基本となる概念
国試問題にチャレンジ
1948年に、看護教育の現状等に関する大規模な調査報告書「これからの看護< Nursing for the future >」を著した人物はどれか。
- 1.リチャーズ, L.( Richards, L. )
- 2.ブラウン, E.L.( Brown, E. L. )
- 3.レイニンガー, M.M.( Leininger, M. M. )
- 4.ゴールドマーク, J.C.( Goldmark, J. C. )
対話形式の解説
博士
今日は看護教育史の問題じゃ。1948年の『Nursing for the Future』と聞いて誰を思い出すかのう?
アユム
えっと、ブラウンさんですか?
博士
正解じゃ。社会人類学者のエスター・ブラウンが書いた報告書、通称ブラウンレポートじゃ
アユム
この報告書は看護教育にどのような影響を与えたのですか?
博士
看護を専門職として位置づけ、大学教育の必要性を強く提言したんじゃ
アユム
他の選択肢も気になります。リチャーズさんは何をした人ですか?
博士
米国で最初に正規の看護教育課程を修了した看護師で、患者ごとの記録システムを始めた人じゃ
アユム
レイニンガーさんは聞き覚えがあります
博士
文化を超えた看護、トランスカルチュラルナーシングの提唱者じゃ。サンライズモデルでも有名じゃ
アユム
ゴールドマークさんは?
博士
1923年のゴールドマークレポートで米国の看護教育問題を指摘した人じゃ。ブラウンレポートより25年前のことじゃな
アユム
ブラウンレポートとゴールドマークレポート、どちらも看護教育の大学化に関わるのですね
博士
その通り。国試では人物と著作をセットで覚えるのが鉄則じゃ
アユム
正解は2のブラウンですね
博士
よく理解したのう
POINT
1948年の『Nursing for the Future』はエスター・ブラウンによる看護教育の大規模調査報告で、通称ブラウンレポートと呼ばれます。看護を専門職として位置づけ大学教育化を後押しした画期的文献です。ゴールドマークレポート(1923年)との違い、リチャーズやレイニンガーなど他の人物の業績も整理して覚えましょう。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:1948年に、看護教育の現状等に関する大規模な調査報告書「これからの看護< Nursing for the future >」を著した人物はどれか。
解説:正解は 2 です。社会人類学者エスター・ルシール・ブラウンは、米国看護師協会などの依頼で看護教育の実態を大規模に調査し、1948年に報告書『これからの看護(Nursing for the Future)』を発表しました。この報告は「ブラウンレポート」と呼ばれ、看護を専門職として位置づけ、大学での看護教育の重要性を示しました。
選択肢考察
-
× 1. リチャーズ, L.( Richards, L. )
リンダ・リチャーズは米国初の正規看護教育課程を修了した看護師で、個別患者記録の仕組みを確立した人物です。
-
○ 2. ブラウン, E.L.( Brown, E. L. )
1948年に『Nursing for the Future(これからの看護)』を著し、看護を専門職として確立すべきと提言しました。
-
× 3. レイニンガー, M.M.( Leininger, M. M. )
マデリン・レイニンガーは文化的背景に配慮する「文化を超えた看護(トランスカルチュラルナーシング)」とサンライズモデルを提唱した看護学者です。
-
× 4. ゴールドマーク, J.C.( Goldmark, J. C. )
ジョセフィン・ゴールドマークは1923年の「ゴールドマークレポート」で米国の看護教育の問題点を指摘した人物です。
看護教育史では「ゴールドマークレポート(1923年)」と「ブラウンレポート(1948年)」は頻出です。前者は看護教育の大学教育化の必要性を提起、後者はさらに看護の専門職化を推進する大きな転機となりました。併せてナイチンゲール、ヘンダーソン、ロイ、オレムなど理論家の代表的著作と時代背景も整理しておきましょう。
『Nursing for the Future(1948年)』の著者はブラウン。看護を専門職として確立する礎となったブラウンレポートを押さえる。
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