ロジャーズの3条件とカウンセリングの基本
看護師国家試験 第110回 午前 第80問 / 基礎看護学 / 看護の基本となる概念
国試問題にチャレンジ
カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
- 1.査定
- 2.指示
- 3.受容
- 4.同化
- 5.評価
対話形式の解説
博士
カウンセリングの基本的態度はカール・ロジャーズが提唱した3条件が土台じゃ
アユム
自己一致、無条件の肯定的関心、共感的理解の3つでしたね
博士
よく覚えておる。今回の選択肢で当てはまるのは「受容」、つまり無条件の肯定的関心じゃ
アユム
受容とは相手を評価せずにそのまま受け入れることですね
博士
うむ。言葉だけでなく表情やうなずきなど非言語的なサインも活用する
アユム
査定と評価はどう違うのでしょうか
博士
査定は調査して判断する、評価は価値を決める行為じゃ。どちらもカウンセラー側の基準を持ち込むから不適切じゃ
アユム
指示も同じ理由でダメですよね
博士
その通り。指示はクライエント自身の気づきと自己決定を妨げてしまう
アユム
同化は共感と似ているようですが違うのですね
博士
同化は巻き込まれて境界が消える状態で、共感的理解とは別物じゃ
アユム
カウンセラーが自身の感情を保てなくなると支援機能を損ないますね
博士
そういうことじゃ。共感は相手の枠組みを理解しつつも自分を保つ姿勢が大切
アユム
看護でも傾聴・受容・共感は基本ですよね
博士
うむ、プロセスレコードで自分の関わりを振り返ると身につく
アユム
受容が正解と分かれば、他の選択肢は自然に消去できそうです
博士
よい。評価や査定を避け、相手の世界観を尊重することが看護面接の質を高める
POINT
カウンセリングの基本的態度はロジャーズの3条件である自己一致・無条件の肯定的関心・共感的理解です。本問では無条件の肯定的関心にあたる「受容」が正解となります。査定・指示・評価はカウンセラー側の価値判断を持ち込み、同化はクライエントに巻き込まれる行為で、いずれも基本的態度として不適切です。看護面接においても傾聴・受容・共感を意識することが信頼関係構築の鍵となります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
解説:正解は3です。カール・ロジャーズが提唱した来談者中心療法の基本的態度は「自己一致」「無条件の肯定的関心」「共感的理解」の3条件であり、相手をありのままに受け入れる受容がその中核となります。
選択肢考察
-
× 1. 査定
査定は対象者の価値や状態を評価判断する行為で、カウンセラー側の基準を持ち込むことになります。共感や受容とは相反するため基本的態度としては不適切です。
-
× 2. 指示
指示はカウンセラーの価値観や答えを一方的に与えてしまう行為で、クライエント自身の気づきや自己決定を妨げます。来談者中心療法の姿勢に反します。
-
○ 3. 受容
受容はクライエントの感情や考えを評価・判断せずありのままに受け入れる態度で、無条件の肯定的関心に相当します。これにより安心感が生まれ、自己探索と問題解決が促進されます。
-
× 4. 同化
同化はクライエントと自己の境界が曖昧になり、感情に巻き込まれてしまう状態を指します。共感的理解とは異なり、カウンセラー自身の判断力や支援機能を損なうため適切ではありません。
-
× 5. 評価
評価はカウンセラー側の価値観で優劣や良し悪しを判断することで、クライエントの自由な自己表現を阻害します。基本的態度は無条件の肯定的関心であり、評価は対極の姿勢です。
来談者中心療法におけるロジャーズの3条件は、(1)自己一致(カウンセラー自身が自己に一致している)、(2)無条件の肯定的関心(受容)、(3)共感的理解、です。看護のコミュニケーションでも傾聴・受容・共感は基本となり、プロセスレコードなどで意識化が図られます。
カウンセリングの基本的態度として提唱されたロジャーズの3条件を理解しているかを問う設問です。
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