ホルモンと産生部位の正しい組合せ
看護師国家試験 第104回 午後 第29問 / 人体の構造・機能 / 内分泌系
国試問題にチャレンジ
ホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。
- 1.エリスロポエチン ―― 膵臓
- 2.アドレナリン ―――― 副腎皮質
- 3.成長ホルモン ―――― 視床下部
- 4.レニン ――――――― 腎臓
対話形式の解説
博士
今日はホルモンと作る場所の対応関係を整理するぞい。
サクラ
レニンってどこから出るホルモンでしたっけ?
博士
腎臓の輸入細動脈にある傍糸球体細胞から分泌されるホルモンじゃ。これがアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変える起点となるんじゃ。
サクラ
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系ですね。
博士
その通り、最終的にアルドステロンが副腎皮質から出てNa再吸収と血圧上昇をもたらすんじゃ。
サクラ
エリスロポエチンも腎臓ですよね?
博士
そうじゃ、尿細管周囲の間質細胞から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球を増やすんじゃ。膵臓ではないぞ。
サクラ
アドレナリンは副腎ですが、皮質ですか髄質ですか?
博士
髄質じゃ。皮質はコルチゾール・アルドステロン・アンドロゲンというステロイドホルモンの工場、髄質はアドレナリン・ノルアドレナリンというカテコラミンの工場じゃ。
サクラ
成長ホルモンはどこから?
博士
下垂体前葉じゃ。視床下部はその上流でGHRHやソマトスタチンを出して下垂体を制御するんじゃよ。
サクラ
視床下部と下垂体は紛らわしいですね。
博士
視床下部は司令塔、下垂体は実働部隊と覚えると整理しやすいぞい。
サクラ
腎臓はホルモン臓器でもあるんですね。
博士
そう、レニン・エリスロポエチン・活性型ビタミンDの3つを覚えておくと臨床でも役立つぞい。
サクラ
組合せでまとめて覚えます。
POINT
レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌され、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の起点となります。エリスロポエチンも腎臓、アドレナリンは副腎髄質、成長ホルモンは下垂体前葉が正しい産生部位です。臓器とホルモンの対応を整理しておきましょう。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:ホルモンとその産生部位の組合せで正しいのはどれか。
解説:正解は 4 です。レニンは腎臓の輸入細動脈にある傍糸球体細胞から分泌される蛋白分解酵素様ホルモンで、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の起点として血圧と体液量の調節に関与します。
選択肢考察
-
× 1. エリスロポエチン ―― 膵臓
エリスロポエチンは腎臓の尿細管周囲毛細血管の間質細胞から分泌され、骨髄で赤血球産生を促進します。膵臓は産生部位ではありません。
-
× 2. アドレナリン ―――― 副腎皮質
アドレナリンは副腎髄質から分泌されるカテコラミンで、副腎皮質から分泌されるのはコルチゾールやアルドステロンなどのステロイドです。
-
× 3. 成長ホルモン ―――― 視床下部
成長ホルモンは下垂体前葉から分泌されます。視床下部はその上流で成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)と抑制ホルモン(ソマトスタチン)を産生します。
-
○ 4. レニン ――――――― 腎臓
レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌され、アンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変換し、血圧上昇とNa再吸収促進をもたらします。
腎臓はホルモン産生臓器でもあり、レニン・エリスロポエチン・活性型ビタミンDが代表です。副腎皮質はステロイド(球状帯:アルドステロン/束状帯:コルチゾール/網状帯:アンドロゲン)、副腎髄質はカテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)と分業しています。
ホルモンとその産生部位の対応関係、特に腎臓のホルモン分泌機能と副腎皮質・髄質の違いを問う問題です。
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