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膵臓から出るホルモンはどれか

看護師国家試験 第105回 午前 第28問 / 人体の構造・機能 / 内分泌系

国試問題にチャレンジ

105回 午前 第28問

膵臓から分泌されるのはどれか。

  1. 1.ガストリン
  2. 2.カルシトニン
  3. 3.アルドステロン
  4. 4.ソマトスタチン

対話形式の解説

博士 博士

今日は内分泌臓器とホルモンの組み合わせを整理しよう。

アユム アユム

ホルモンは種類が多くて混乱します。

博士 博士

まず膵臓のランゲルハンス島に注目。A細胞はグルカゴン、B細胞はインスリン、D細胞はソマトスタチン、PP細胞は膵ポリペプチドを分泌する。

アユム アユム

ソマトスタチンとはどんなホルモンですか?

博士 博士

広範な抑制性ホルモンで、インスリン・グルカゴンなど他の膵ホルモンの分泌を抑えるし、胃酸やガストリンの分泌、消化管運動も抑制する。視床下部からも分泌され下垂体前葉の成長ホルモン放出を抑える。

アユム アユム

なるほど、万能の抑制役なのですね。選択肢4が正解ですね。

博士 博士

その通り。他の選択肢も確認しよう。ガストリンは胃幽門部のG細胞から分泌され胃酸分泌を促進する。膵臓ではない。

アユム アユム

カルシトニンは?

博士 博士

甲状腺の傍濾胞細胞、C細胞から出る。破骨細胞を抑制して血中Ca濃度を下げる。ちなみに副甲状腺のPTHはCa濃度を上げる作用で対照的だね。

アユム アユム

アルドステロンは副腎皮質ですね。

博士 博士

そう、球状帯から分泌される電解質コルチコイド。腎でNa再吸収とK排泄を促進し、血圧維持に働く。

アユム アユム

膵臓は外分泌もしますね。

博士 博士

アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの消化酵素と、重炭酸イオンに富む膵液を十二指腸へ分泌する。内分泌と外分泌の両方を担う混合腺だ。

アユム アユム

ソマトスタチンの臨床応用はありますか?

博士 博士

長時間作用型のオクトレオチドが代表で、先端巨大症や消化管神経内分泌腫瘍、食道静脈瘤出血などに用いられる。

アユム アユム

インスリンとグルカゴンの関係も復習したいです。

博士 博士

インスリンは血糖低下、グルカゴンは血糖上昇。食後はインスリン、空腹時はグルカゴンが優位になる。ソマトスタチンは両者を抑えるので血糖の急変動をなだらかにする役割もあるんだ。

アユム アユム

内分泌系の全体像を対応表で覚えるのが良さそうですね。

博士 博士

視床下部・下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓・性腺を一覧にして、ホルモンと作用をセットで押さえよう。

アユム アユム

主要ホルモンの出どころを整理できました。

博士 博士

この知識は内分泌疾患の理解の土台。検査値の解釈にも直結するよ。

POINT

膵ランゲルハンス島のD細胞から分泌されるソマトスタチンは、インスリン・グルカゴン・消化管ホルモン・成長ホルモンなど多くのホルモン分泌を抑制する作用を持ちます。ガストリンは胃G細胞、カルシトニンは甲状腺C細胞、アルドステロンは副腎皮質球状帯から分泌されます。内分泌腺とホルモンの対応を整理し、膵臓は外分泌と内分泌の両機能を持つ混合腺であることを押さえることが重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:膵臓から分泌されるのはどれか。

解説:正解は4です。ソマトスタチンは膵ランゲルハンス島のD細胞(δ細胞)から分泌される抑制性ホルモンで、グルカゴン・インスリンの分泌を抑え、胃酸・ガストリン・消化酵素の分泌や消化管運動も抑制します。視床下部からも分泌され、下垂体前葉から成長ホルモンの放出を抑えます。

選択肢考察

  1. × 1.  ガストリン

    ガストリンは胃幽門前庭部および十二指腸のG細胞から分泌され、胃壁細胞を刺激して胃酸分泌を促進します。

  2. × 2.  カルシトニン

    カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞(C細胞)から分泌され、破骨細胞の働きを抑えて血中Ca濃度を下げます。

  3. × 3.  アルドステロン

    アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌される電解質コルチコイドで、腎遠位尿細管・集合管でのNa再吸収とK排泄を促進します。

  4. 4.  ソマトスタチン

    ソマトスタチンは膵ランゲルハンス島D細胞から分泌される抑制性ホルモンで、インスリン・グルカゴン・消化管ホルモン・成長ホルモンの分泌を広く抑制します。

膵ランゲルハンス島は内分泌部で、A(α)細胞がグルカゴン、B(β)細胞がインスリン、D(δ)細胞がソマトスタチン、PP細胞が膵ポリペプチドを分泌します。外分泌腺としてはアミラーゼ・リパーゼ・トリプシンなど消化酵素と重炭酸イオンに富む膵液を分泌します。主な内分泌腺とホルモンの対応(視床下部−放出ホルモン、下垂体前葉−GH/ACTH/TSH/FSH/LH/PRL、下垂体後葉−ADH/オキシトシン、甲状腺−T3/T4/カルシトニン、副甲状腺−PTH、副腎皮質−コルチゾール/アルドステロン/副腎アンドロゲン、副腎髄質−カテコラミン、膵臓−インスリン/グルカゴン/ソマトスタチン)を整理して覚えることが重要です。

膵ランゲルハンス島のD細胞から分泌されるソマトスタチンと、他の主要ホルモンの分泌臓器を識別できるかを問う問題です。