日本の平均初婚年齢は何歳?数字で読み解く晩婚化
看護師国家試験 第106回 午前 第75問 / 母性看護学 / 母性看護の対象と社会・環境
国試問題にチャレンジ
平成26年(2014年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。
- 1.23.4歳
- 2.25.4歳
- 3.27.4歳
- 4.29.4歳
- 5.31.4歳
対話形式の解説
博士
今日は母性看護で頻出の統計数値を学ぶぞ。平成26年、妻の平均初婚年齢は何歳じゃ?
サクラ
えーと、だいたい30歳くらいですよね…29歳?
博士
正解!妻は29.4歳、夫は31.1歳じゃ。セットで覚えるのじゃ。
サクラ
けっこう高いですね。自分のお母さんの時代より遅くなっているのかな。
博士
その通り。1970年頃は妻が24歳前後だった。それが40年余りで5歳以上も上昇したのじゃ。これを『晩婚化』と言う。
サクラ
なんでそんなに晩婚化したんですか?
博士
いくつも理由がある。①女性の高学歴化と社会進出、②雇用や経済の不安定化、③結婚観の多様化、④未婚志向の増加じゃ。
サクラ
結婚しない人も増えてますよね。
博士
うむ。生涯未婚率(50歳時点で未婚の割合)も上昇しておる。令和初期には男性約28%、女性約18%まで上がった。
サクラ
晩婚化は少子化にもつながりますよね。
博士
良いところに気づいた。初婚年齢が上がると当然、第1子を産む年齢も上がる。平成26年の第1子出産時の母の平均年齢は30.6歳じゃ。
サクラ
高齢出産ですね。
博士
医学的には35歳以上が高年妊娠とされるが、30代後半での初産は増加傾向で、不妊治療や妊娠合併症、染色体異常のリスク管理など母性看護の課題を生む。
サクラ
看護師としてどう関わるんですか?
博士
プレコンセプションケア、妊娠前からの健康管理じゃ。風疹ワクチンの接種、葉酸摂取、体重管理、基礎疾患の評価など、妊娠可能年齢の女性への健康教育が重要になる。
サクラ
それ以外の数字も覚えておいた方がいいですか?
博士
合計特殊出生率は押さえておきたい。2005年に1.26の底を打ち、令和4年(2022年)にも1.26と再び最低水準。人口置換水準の2.07を大きく下回っておる。
サクラ
合計特殊出生率って何でしたっけ?
博士
一人の女性が生涯に産む子どもの平均数の推定値じゃ。15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計して算出する。
サクラ
なるほど、統計の数字も意味が分かると覚えやすいですね。
博士
その通り。国試では『夫31歳台前半、妻29歳台後半』『第1子出産時30歳台』と覚えれば、選択肢を絞れる。
サクラ
ありがとうございます、整理できました!
POINT
平成26年(2014年)人口動態統計において、平均初婚年齢は夫31.1歳、妻29.4歳でした。戦後一貫して晩婚化が進行しており、女性の高学歴化・社会進出、経済要因、結婚観の変化などが背景にあります。初婚年齢の上昇は第1子出産年齢の上昇(同年30.6歳)、高年妊娠・不妊の増加、合計特殊出生率の低下(令和4年1.26)など母性看護・少子化対策の重要課題につながります。看護師は妊娠前からのプレコンセプションケアを通じて、対象者のライフプランと健康を支える役割を担います。国試ではこの数値は頻出のため、夫と妻をセットで覚えておきましょう。
解答・解説
正解は 4 です
問題文:平成26年(2014年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。
解説:正解は 4 の29.4歳です。厚生労働省の『平成26年人口動態統計』によると、平均初婚年齢は夫31.1歳、妻29.4歳であり、前年より夫0.2歳、妻0.1歳上昇しました。日本の平均初婚年齢は戦後一貫して上昇傾向(晩婚化)にあり、1980年代には妻が25歳前後であったのが、2020年代には妻が29歳台後半まで上昇しています。晩婚化の背景には、女性の高学歴化・社会進出、経済的要因、結婚観の多様化、未婚志向の増加などが挙げられ、少子化の大きな要因の一つとされています。
選択肢考察
-
× 1. 23.4歳
誤り。1970年代頃の水準であり、平成26年時点では相当な晩婚化が進行しているため当てはまらない。
-
× 2. 25.4歳
誤り。1980年代前半頃の水準。すでに平成期には超えている。
-
× 3. 27.4歳
誤り。1990年代後半〜2000年頃の水準で、平成26年時点ではさらに上昇している。
-
○ 4. 29.4歳
正しい。平成26年人口動態統計で妻の平均初婚年齢は29.4歳(夫は31.1歳)。
-
× 5. 31.4歳
誤り。31.1歳は平成26年の夫の平均初婚年齢であり、妻よりやや高いことも併せて覚えておく。
関連する母性看護の指標として、第1子出生時の母の平均年齢も晩婚化に伴い上昇しており、平成26年は30.6歳、令和初期には30.9歳前後となっている。合計特殊出生率は2005年の1.26を底として上下を繰り返し、令和4年(2022年)には1.26と再び過去最低水準に。初婚年齢の上昇は妊娠・出産の高齢化、不妊治療のニーズ増加、ハイリスク妊娠の増加など母性看護に直接関わる課題を生む。国試では『夫が30歳台前半、妻が30歳前後』と覚えておくと、数字が多少変わっても選択肢を絞れる。
人口動態統計の基本数値を問う問題。『平成26年の妻の平均初婚年齢=29.4歳/夫31.1歳』をセットで暗記。母性看護・公衆衛生の頻出数値。
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