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月経周期と頸管粘液・基礎体温の関係

看護師国家試験 第104回 午後 第65問 / 母性看護学 / 女性のライフサイクル各期の看護

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第65問

正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。

  1. 1.排卵期には頸管粘液が増量する。
  2. 2.月経の直後は浮腫が生じやすい。
  3. 3.黄体から黄体形成ホルモン〈LH〉が分泌される。
  4. 4.基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は正常な月経周期の変化を整理するぞい。

サクラ サクラ

排卵期に頸管粘液が増えるのはなぜですか。

博士 博士

エストロゲンがピークになることで、量が増えて水様化するのじゃ。

サクラ サクラ

精子が通過しやすい環境を整えるんですね。

博士 博士

そのとおり。では浮腫はいつ生じやすい。

サクラ サクラ

プロゲステロンが分泌される黄体期、つまり月経前に強く出ます。

博士 博士

月経直後は症状が軽快する時期じゃのう。

サクラ サクラ

黄体形成ホルモンはどこから分泌されるのですか。

博士 博士

下垂体前葉じゃよ。黄体ではなく脳下垂体から放出される。

サクラ サクラ

黄体から分泌されるのはプロゲステロンですね。

博士 博士

基礎体温の高温相はいつ始まる。

サクラ サクラ

排卵後にプロゲステロンが分泌されてから上昇します。

博士 博士

月経終了直後ではなく、排卵を境にした二相性が大事じゃ。

サクラ サクラ

ホルモンと所見の関係をセットで覚えておきます。

POINT

月経周期は卵胞期、排卵期、黄体期、月経期で構成されます。排卵期にはエストロゲン上昇により頸管粘液が増量し水様化、精子通過を助けます。黄体期にはプロゲステロンが分泌されて高温相となり、浮腫や月経前症候群を生じます。LHは下垂体前葉から分泌され排卵を誘発します。基礎体温の二相性は排卵の有無の指標であり、女性のヘルスケアにおける基礎知識です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。

解説:正解は1です。排卵期はエストロゲンがピークとなり、頸管粘液が増量・水様化して精子の通過を助けます。受精に適した環境を整える生理学的変化として典型的な所見です。

選択肢考察

  1. 1.  排卵期には頸管粘液が増量する。

    卵胞期後半のエストロゲン上昇により、頸管粘液は量が増え透明で粘稠性の低い水様性となり、精子の通過を促進します。

  2. × 2.  月経の直後は浮腫が生じやすい。

    浮腫はプロゲステロンの作用で水分を貯留しやすい黄体期、月経前に生じやすく、月経直後は症状が軽快する時期です。

  3. × 3.  黄体から黄体形成ホルモン〈LH〉が分泌される。

    LHは下垂体前葉から分泌され排卵を誘発します。黄体から分泌されるのはプロゲステロンとエストロゲンです。

  4. × 4.  基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。

    基礎体温が高温相になるのは排卵後にプロゲステロンが分泌されてからで、月経終了直後の卵胞期は低温相が続きます。

月経周期は卵胞期・排卵期・黄体期・月経期に分かれます。エストロゲンとプロゲステロンの変動により頸管粘液、子宮内膜、基礎体温、浮腫やPMSなどの症状が変化します。基礎体温の二相性確認は排卵の有無の指標になります。

月経周期の各時期に起こるホルモン変動と身体所見の対応を理解しているかを問う問題です。