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避妊法の種類と効果を正しく理解しよう

看護師国家試験 第111回 午前 第63問 / 母性看護学 / 女性のライフサイクル各期の看護

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第63問

避妊法について適切なのはどれか。

  1. 1.経口避妊薬は排卵を抑制する。
  2. 2.コンドーム法の避妊効果は99%以上である。
  3. 3.基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。
  4. 4.子宮内避妊器具〈IUD〉は性交のたびに挿入が必要である。

対話形式の解説

博士 博士

今日は避妊法について一緒に確認していくぞ。種類と作用機序を押さえることが大事じゃ。

サクラ サクラ

博士、まず経口避妊薬の作用はどうなっているんですか?

博士 博士

経口避妊薬はエストロゲンとプロゲステロンの合剤でな、視床下部・下垂体系に負のフィードバックをかけてGnRHやFSH・LHの分泌を抑制するんじゃ。その結果、排卵が抑制される。

サクラ サクラ

つまり選択肢1の「排卵を抑制する」は正しいのですね。

博士 博士

その通り、これが正解じゃ。さらに子宮内膜を着床に不利な状態にし、頸管粘液を精子が通過しにくくする作用もあって、多重的に避妊効果を発揮するんじゃよ。

サクラ サクラ

選択肢2のコンドームの避妊効果は99%以上ですか?

博士 博士

それは誤りじゃな。コンドームの一般使用時の避妊率は約85%、完全使用でも約98%程度じゃ。破損やずれのリスクがあるからのう。

サクラ サクラ

選択肢3の基礎体温法は月経不順に有用ですか?

博士 博士

逆じゃ。基礎体温法は排卵期に体温が上昇する二相性パターンを読む方法じゃから、月経周期が規則的な女性に適しておる。月経不順だとパターンが乱れて判定できないんじゃ。

サクラ サクラ

選択肢4のIUDは性交のたびに挿入が必要ですか?

博士 博士

それも誤り。IUDは一度装着すれば2〜5年、機種によっては10年避妊効果が持続する長期可逆的避妊法じゃ。

サクラ サクラ

パール指数という指標があると聞きました。

博士 博士

うむ、1年間に100人の女性が使用した場合の妊娠率を示す指標じゃ。ピル0.3、IUS0.2、IUD0.6、コンドーム2〜18、基礎体温法24と大きな差があるぞ。

サクラ サクラ

コンドームは避妊だけでなく性感染症予防にもなりますよね。

博士 博士

その通り。ピルとコンドームを併用する「ダブルプロテクション」が推奨されておるんじゃ。

サクラ サクラ

緊急避妊薬についても教えてください。

博士 博士

ノルレボなどは性交後72時間以内に内服することで妊娠リスクを下げるが、通常の避妊法ではなく緊急時の手段じゃ。看護師として正確な情報提供ができるようにしておこうの。

POINT

経口避妊薬はゴナドトロピン分泌を抑制して排卵を抑える作用を持つ効果の高い避妊法です。コンドームの避妊率は85〜98%で、基礎体温法は月経が規則的な女性向け、IUDは長期装着型で都度挿入は不要です。性感染症予防も考慮したダブルプロテクションが臨床では推奨されます。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:避妊法について適切なのはどれか。

解説:正解は 1 です。経口避妊薬(OC:低用量ピル)はエストロゲンとプロゲステロンの合剤で、視床下部-下垂体系に負のフィードバックをかけてGnRHやゴナドトロピン(FSH・LH)の分泌を抑制し、排卵を抑える仕組みです。さらに子宮内膜を着床に不利な状態にし、頸管粘液を精子が通過しにくい性状に変化させる作用もあります。正しく服用した場合の避妊効果は極めて高く、パール指数は0.3程度です。

選択肢考察

  1. 1.  経口避妊薬は排卵を抑制する。

    経口避妊薬は下垂体からのFSH・LH分泌を抑えて排卵を抑制します。さらに子宮内膜や頸管粘液にも作用する多重的な避妊法です。

  2. × 2.  コンドーム法の避妊効果は99%以上である。

    コンドームの一般的使用時の避妊率は約85%で、完全使用時でも約98%です。破損やずれのリスクがあり99%以上は保証されません。

  3. × 3.  基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。

    基礎体温法は排卵による二相性の体温変化を読み取る方法で、月経周期が規則的な女性に適します。月経不順ではパターンが乱れて判定困難です。

  4. × 4.  子宮内避妊器具〈IUD〉は性交のたびに挿入が必要である。

    IUDは一度子宮内に装着すれば2〜5年間(機種により10年)避妊効果が持続する長期可逆的避妊法です。性交の都度挿入するものではありません。

避妊法の効果比較(パール指数):ピル0.3、IUS0.2、IUD0.6、コンドーム2〜18、基礎体温法約24。コンドームは性感染症予防に有効なため、ピルと併用する「ダブルプロテクション」が推奨されます。緊急避妊薬(ノルレボなど)は性交後72時間以内の内服で妊娠リスクを下げますが、通常の避妊法ではありません。

各種避妊法の作用機序と避妊効果の正確な理解を問う問題で、経口避妊薬の排卵抑制作用が中心です。