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3か月児の発達マイルストーンを確認する

看護師国家試験 第105回 午前 第75問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達

国試問題にチャレンジ

105回 午前 第75問

3か月の乳児の親に対する問診で適切でないのはどれか。

  1. 1.「寝返りをしますか」
  2. 2.「あやすとよく笑いますか」
  3. 3.「物を見て上下左右に目で追いますか」
  4. 4.「アーアー、ウーウーなど声を出しますか」
  5. 5.「腹ばいにすると腕で体を支えて頭を持ち上げますか」

対話形式の解説

博士 博士

今回は3か月乳児の親への問診で「適切でない」ものを選ぶ問題じゃ。発達の月齢別マイルストーンが頭に入っているかを問うておる。

サクラ サクラ

寝返りは確か5か月頃だった気がします。

博士 博士

その通り。寝返りは生後5〜6か月で獲得される運動発達項目じゃ。3か月児に尋ねるのは早すぎるので、1番が正解じゃな。

サクラ サクラ

2番の社会的微笑はどうですか。

博士 博士

あやすと笑う社会的微笑は生後2〜3か月で出現する。3か月児には確認すべき項目じゃ。

サクラ サクラ

3番の追視は。

博士 博士

追視は生後1〜2か月で始まり、3か月には上下左右に広がる。視覚発達のチェックとして適切な問診じゃな。

サクラ サクラ

4番のクーイングはいつ頃ですか。

博士 博士

「アーアー」「ウーウー」というクーイングは生後2〜3か月で現れる。言語発達の最初の兆しで、確認すべき項目じゃ。

サクラ サクラ

5番の腹臥位での頭部挙上は。

博士 博士

これは定頸と連動しておって3か月頃にできるようになる。首すわりの確認として問診に適しておる。

サクラ サクラ

発達のマイルストーンを月齢で整理したいです。

博士 博士

代表的なものを挙げよう。2か月で追視・社会的微笑、3〜4か月で定頸、5〜6か月で寝返り、7〜8か月でお座り・ずりばい、9〜10か月でつかまり立ち、12か月で独歩じゃな。

サクラ サクラ

4・5・6・7・8・9・10・12と覚えればよいんですね。

博士 博士

うむ、語呂ではないがこの数列で代表発達が並ぶので覚えやすい。ちなみに定頸していないまま寝返りを練習させるのは危険なので、必ず順番を守ることを親指導の中で伝えるのじゃ。

サクラ サクラ

3〜4か月健診で最も重要な項目は何ですか。

博士 博士

定頸の確認じゃ。併せて視覚・聴覚の反応、股関節開排、体重増加の停滞がないかを評価する。先天性股関節脱臼のスクリーニングも大事じゃぞ。

サクラ サクラ

月齢ごとの発達の引き出しをしっかり持って問診することが大切ですね。

POINT

3か月乳児の発達指標は定頸、追視、クーイング、社会的微笑、腹臥位での頭部挙上などです。寝返りは5〜6か月の獲得項目であり、3か月時点の問診には不適切です。3〜4か月健診では定頸や股関節、体重増加の評価が中心となり、看護師は月齢別マイルストーンを理解した上で親の不安に応える役割を担います。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:3か月の乳児の親に対する問診で適切でないのはどれか。

解説:正解は 1 です。生後3か月の乳児の発達の指標としては、首すわりが始まり、定頸が完成するのが3〜4か月、寝返りができるのは5〜6か月頃が標準です。したがって3か月時点の問診で「寝返りをしますか」と尋ねるのは発達段階に対して早すぎ、適切ではありません。他の選択肢はいずれも3か月児で獲得されているべき発達項目であり、問診内容として妥当です。

選択肢考察

  1. 1.  「寝返りをしますか」

    寝返りは通常生後5〜6か月で獲得する運動発達項目で、3か月時点の問診としては早すぎるため適切ではありません。

  2. × 2.  「あやすとよく笑いますか」

    社会的微笑は生後2〜3か月から出現するため、3か月児の情緒・社会的発達を確認する問診として適切です。

  3. × 3.  「物を見て上下左右に目で追いますか」

    追視は生後1〜2か月で獲得され始め、3か月には上下左右への追視が確立するため、視覚発達の確認として適切な問診です。

  4. × 4.  「アーアー、ウーウーなど声を出しますか」

    いわゆる「クーイング」と呼ばれる喃語前段階の発声は生後2〜3か月で出現し、言語発達の指標として確認すべき項目です。

  5. × 5.  「腹ばいにすると腕で体を支えて頭を持ち上げますか」

    腹臥位で前腕支持により頭部を挙上する動作は首すわりに関連し、3か月児で確認する運動発達項目として適切です。

乳児の運動発達は概ね2か月で追視と社会的微笑、3〜4か月で定頸と腹臥位での頭部挙上、5〜6か月で寝返りと手を伸ばして物を掴む、7〜8か月で座位保持とずりばい、9〜10か月でつかまり立ち、12か月前後で独歩というマイルストーンで進みます。「4・5・6・7・8・9・10・12」と月齢ごとの代表発達を暗記しておくと問診や発達評価に役立ちます。3〜4か月健診では定頸の確認が最も重要です。

乳児の運動・感覚・情緒・言語発達のマイルストーンを月齢別に理解しているかを問う基本問題です。