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ピアジェの認知発達段階を整理

看護師国家試験 第107回 午後 第50問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第50問

ピアジェ, J.( Piaget, J. )の認知発達理論において2~7歳ころの段階はどれか。

  1. 1.感覚 ‐ 運動期
  2. 2.具体的操作期
  3. 3.形式的操作期
  4. 4.前操作期

対話形式の解説

博士 博士

今回はピアジェの認知発達理論じゃ。

アユム アユム

4段階ありますよね。感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期でしたか。

博士 博士

その通りじゃ。0〜2歳、2〜7歳、7〜11歳、11歳以降と覚えるのじゃ。

アユム アユム

問題は2〜7歳ですね。

博士 博士

前操作期じゃ。

アユム アユム

前操作期の特徴を教えてください。

博士 博士

まず象徴機能が発達する。言葉を使えるようになり、ごっこ遊びもできるぞ。

アユム アユム

でも論理的な操作はまだですよね。

博士 博士

そうじゃ。自己中心性が強く、他者の視点に立つのが難しい。アニミズムも特徴じゃな。

アユム アユム

アニミズムって何ですか。

博士 博士

無生物にも命や感情があると考える思考じゃ。お人形さんが寂しがるとか、雲が追いかけてくるといった感覚じゃな。

アユム アユム

保存概念もまだないんですよね。

博士 博士

よう覚えておる。同じ量の水を細長いコップに移すと、増えたと感じてしまうのじゃ。

アユム アユム

それが直観的思考段階の典型ですね。

博士 博士

その通り。前操作期は象徴的思考段階(2〜4歳)と直観的思考段階(4〜7歳)に細分されるぞ。

アユム アユム

具体的操作期になると保存概念を獲得するんですね。

博士 博士

そうじゃ。可逆的思考も可能になり、具体的事象については論理的に考えられるようになる。

アユム アユム

形式的操作期は。

博士 博士

11歳以降、抽象的・仮説演繹的思考が可能になる。大人の思考の基礎が完成する時期じゃ。

アユム アユム

看護への活用ポイントは。

博士 博士

発達段階に応じた説明をすることじゃ。前操作期の子には視覚的で具体的な素材を使うのが効果的じゃな。

POINT

ピアジェの認知発達段階は感覚運動期(0〜2歳)、前操作期(2〜7歳)、具体的操作期(7〜11歳)、形式的操作期(11歳以降)の4段階から成ります。前操作期は象徴機能の発達と自己中心性、保存概念の未獲得が特徴で、小児看護では発達段階に応じたプレパレーションや説明方法を選択することが大切です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:ピアジェ, J.( Piaget, J. )の認知発達理論において2~7歳ころの段階はどれか。

解説:正解は4です。ピアジェの認知発達段階において2〜7歳は前操作期に該当し、言語や象徴機能が発達する一方で論理的操作はまだ獲得されていない時期です。

選択肢考察

  1. × 1.  感覚 ‐ 運動期

    感覚運動期は0〜2歳の時期で、感覚器と身体運動を通して外界を認識し、対象の永続性を獲得する段階です。2〜7歳には該当しません。

  2. × 2.  具体的操作期

    具体的操作期は7〜11歳の時期で、保存概念や可逆的思考を獲得し、具体的事象に対して論理的に考えられるようになる段階です。

  3. × 3.  形式的操作期

    形式的操作期は11歳以降の時期で、抽象的思考や仮説演繹的推論が可能になる段階であり、2〜7歳には該当しません。

  4. 4.  前操作期

    前操作期は2〜7歳の時期で、言語やごっこ遊びなど象徴機能が発達しますが、自己中心性、アニミズム、保存概念の未獲得といった特徴を持ちます。

ピアジェは認知発達を感覚運動期(0〜2歳)、前操作期(2〜7歳)、具体的操作期(7〜11歳)、形式的操作期(11歳以降)の4段階に分類しました。前操作期にはさらに象徴的思考段階(2〜4歳)と直観的思考段階(4〜7歳)があり、保存課題で液量を大きなコップから細いコップに移すと量が増えたと感じるのは直観的思考の典型です。

2〜7歳は前操作期で象徴機能の発達と自己中心性が特徴です。感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期の順序と年齢を対応させて覚えましょう。