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生後6か月の情緒分化を理解しよう

看護師国家試験 第111回 午後 第61問 / 小児看護学 / 子どもの成長・発達

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第61問

正常な成長・発達をしている子どもの情緒の分化で、生後6か月ころからみられるのはどれか。

  1. 1.恐れ
  2. 2.嫉妬
  3. 3.喜び
  4. 4.恥ずかしさ

対話形式の解説

博士 博士

今日は乳児の情緒発達がテーマじゃ。正常発達の赤ちゃんでは、生後6か月頃にどんな情緒が見えてくるか知っておるかな?

サクラ サクラ

うーん、人見知りが出る頃というイメージはあります!

博士 博士

よい感覚じゃ。ブリッジズの分化図式では、誕生直後はただの『興奮』しかなく、3か月で快と不快に分かれ、6か月で不快側から怒り・嫌悪・恐れが枝分かれするのじゃ。

サクラ サクラ

つまり正解は選択肢1の『恐れ』なんですね。

博士 博士

その通り。ルイスの発達理論でも6か月までには怒りや恐れといった基本情動がほぼ出そろうとされておる。

サクラ サクラ

選択肢2の『嫉妬』はどうして違うのですか?

博士 博士

嫉妬は自己と他者の区別がつかないと生まれない自己意識情動での、ルイスでは1歳半から2歳頃に登場する。6か月ではまだ早いのじゃ。

サクラ サクラ

選択肢3の『喜び』は?

博士 博士

喜びは快側から分化する情動で、ルイスでは生後3か月頃。赤ちゃんが微笑み返しをし始める時期と重なるのう。

サクラ サクラ

選択肢4の『恥ずかしさ』は見るからに難しそうですね。

博士 博士

うむ、恥ずかしさや罪悪感、誇りは自己意識を前提とするから2〜3歳頃に出る。6か月の赤ちゃんにはまだ表出できん情動じゃ。

サクラ サクラ

発達の順序がイメージできてきました。ポイントは『未分化→快不快→基本情動→自己意識情動』の流れですね。

博士 博士

その通り。小児看護では月齢ごとの情動の目安を押さえておくと、愛着形成や人見知り、分離不安の理解にもつながるぞ。

POINT

情緒は新生児期の興奮から徐々に分化し、生後6か月頃に怒り・嫌悪・恐れという基本情動が現れます。嫉妬や恥ずかしさは自己意識を伴う二次情動で1歳半以降にならないと出現しません。本問は『6か月=恐れの出現』というブリッジズおよびルイスの古典的理論を押さえていれば即答できます。看護師は月齢に応じた発達の目安を知り、育児支援や発達評価に活かす必要があります。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:正常な成長・発達をしている子どもの情緒の分化で、生後6か月ころからみられるのはどれか。

解説:正解は 1 です。ブリッジズの情緒分化図式によれば、新生児期は未分化な『興奮』のみがあり、生後3か月頃に『快』と『不快』へ分化、生後6か月頃には不快側から『怒り』『嫌悪』『恐れ』が分化します。ルイスの発達理論でも生後6か月までに基本的情動として怒りや恐れが現れるとされ、いずれの枠組みでも『恐れ』は生後6か月頃に出現する情緒として位置づけられます。

選択肢考察

  1. 1.  恐れ

    ブリッジズでもルイスでも、生後6か月頃に不快から分化する基本情動として『恐れ』が挙げられており、本問の時期に一致します。

  2. × 2.  嫉妬

    嫉妬は自己意識を伴う二次的情動で、ルイスの理論ではおよそ1歳半〜2歳頃に現れるため、生後6か月には早すぎます。

  3. × 3.  喜び

    喜びは『快』側から分化する情動で、ルイスの理論では生後3か月頃、ブリッジズでも生後3か月〜1歳頃に現れます。

  4. × 4.  恥ずかしさ

    恥ずかしさは自己意識情動で、自分と他者を区別できるようになる2〜3歳頃以降に出現するため、生後6か月ではみられません。

情緒分化は『未分化→快・不快→基本情動→自己意識情動』の順で進むと覚えるのがコツ。誕生直後は興奮のみ、3か月で快・不快、6か月で怒り・嫌悪・恐れ、1歳で愛情・得意、1歳半〜2歳で嫉妬、2〜3歳で恥・罪悪感というタイムラインを押さえましょう。乳児健診や育児支援の場面でも、6か月頃の人見知り(恐れ)は発達の目安として重要です。

ブリッジズおよびルイスの情緒分化理論における『生後6か月頃に出現する基本情動』を識別できるかを問う問題です。