問題焦点型コーピングの促し方
看護師国家試験 第105回 午後 第41問
国試問題にチャレンジ
不安の強い入院患者に対し問題中心の対処を促す方法で適切なのはどれか。
- 1.読書をして気分転換を促す。
- 2.原因に気付くように支援する。
- 3.平常な気持ちを保つように助言する。
- 4.家族に不満を聞いてもらうことを勧める。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
ストレスコーピング理論における問題焦点型と情動焦点型の区別を理解し、問題中心の対処を促す具体的援助を選べるかが問われています。
解答・解説
正解は2です
問題文:不安の強い入院患者に対し問題中心の対処を促す方法で適切なのはどれか。
解説:正解は 2 です。ストレスコーピング理論(ラザルスとフォルクマン)では、ストレス対処を大きく『問題焦点型(問題中心型)コーピング』と『情動焦点型コーピング』の2種類に分類します。問題焦点型コーピングはストレッサーそのものに働きかけて問題を解決しようとする対処で、原因の明確化、情報収集、計画立案、行動実行などが含まれます。不安の原因を認識することは問題焦点型対処の第一歩であり、原因に気付けば具体的な解決行動へとつなげられるため『原因に気付くように支援する』が問題中心の対処を促す援助として最も適切です。
選択肢考察
- ×1. 読書をして気分転換を促す。
読書による気分転換は一時的に情動を落ち着かせる『情動焦点型コーピング』で、ストレッサー自体には働きかけません。問題中心の対処とは異なります。
- ○2. 原因に気付くように支援する。
不安の原因を認識することで、具体的な対処行動(情報収集・計画立案・問題解決)へと発展できます。問題焦点型コーピングの第一歩として適切な援助です。
- ×3. 平常な気持ちを保つように助言する。
感情を押し殺すことを促すのは感情表出を妨げ、問題解決にもつながりません。情動焦点型の中でも回避的対処に近く、問題中心の対処ではありません。
- ×4. 家族に不満を聞いてもらうことを勧める。
家族への感情表出は情動発散を目的とする情動焦点型コーピングです。不安軽減には役立ちますが、問題そのものを解決するアプローチではありません。
ラザルスとフォルクマンのコーピング理論では、問題焦点型(情報収集・計画・行動)と情動焦点型(回避・気分転換・感情表出・認知的再評価)に分類されます。状況により使い分けが必要で、コントロール可能なストレッサーには問題焦点型、不可能なものには情動焦点型が有効とされます。看護ではまず不安を受容し感情表出を促した上で、原因分析と解決志向の支援へ橋渡しする統合的アプローチが重要です。ストレス反応の3段階(警告反応期・抵抗期・疲憊期)を提唱したセリエの汎適応症候群も併せて理解しましょう。
ストレスコーピング理論における問題焦点型と情動焦点型の区別を理解し、問題中心の対処を促す具体的援助を選べるかが問われています。
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