フィンクの危機モデル4段階を一気に整理 ―最終段階「適応」までの心の旅路
看護師国家試験 第114回 午後 第31問
国試問題にチャレンジ
フィンク, S. L.(Fink, S. L.)が提唱した危機モデルの最終段階はどれか。
- 1.受容
- 2.適応
- 3.問題解決
- 4.ラポール
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
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サクラ
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サクラPOINT
フィンクの危機モデルが「衝撃→防御的退行→承認→適応」の4段階で構成され、最終段階が「適応」であることを覚えているかを問う知識問題。
解答・解説
正解は2です
問題文:フィンク, S. L.(Fink, S. L.)が提唱した危機モデルの最終段階はどれか。
解説:正解は 2 です。フィンクは、外傷性脊髄損傷者の臨床観察とマズローの動機づけ理論を統合し、突然の喪失体験から新しい現実へ落ち着いていくまでの心理過程を四つの段階で示した。流れは①衝撃の段階(強い不安と無力感、現実認識の混乱)、②防御的退行の段階(現実から目を背け、否認や抑圧で自己を守る)、③承認の段階(防衛が崩れ、現実を直視して悲嘆や抑うつが現れる)、④適応の段階(新しい自己像と現実を受け入れ、建設的に生活を再構築する)であり、最終段階は「適応」である。
選択肢考察
- ×1. 受容
「受容」はキューブラー=ロスが提唱した死にゆく人の心理過程(否認・怒り・取引・抑うつ・受容)の最終段階であり、フィンクの危機モデルの段階名ではない。
- ○2. 適応
フィンクの危機モデル四段階の最終段階。新しい価値観や自己像のもとで、現実的かつ建設的に生活を再構成していく時期にあたる。
- ×3. 問題解決
アギュララとメズイックの問題解決型危機モデルで用いられる概念で、出来事の知覚・社会的支持・対処機制の3つのバランス保持要因が機能して問題が解決される過程を示す。フィンクの段階名ではない。
- ×4. ラポール
ラポールは援助者と対象者の間に築かれる信頼関係を指す概念で、トラベルビーの人間対人間の看護論などで重視される。フィンクの危機モデルの段階ではない。
フィンクのモデルはマズローの欲求階層説を基盤にしており、衝撃・防御的退行の段階では「安全の欲求」を満たす関わりが、承認の段階以降では「成長の欲求」に向けた支援が中心になると説明される。看護では各段階に応じてそばに寄り添い不安の軽減を図る、防衛を否定せず見守る、悲嘆作業を支える、社会資源と結びつけて生活再構築を促す、といった関わりが推奨される。アギュララ、キューブラー=ロス、ションツ、コーンなど他の危機・障害受容モデルとセットで整理しておくと取りこぼしが少ない。
フィンクの危機モデルが「衝撃→防御的退行→承認→適応」の4段階で構成され、最終段階が「適応」であることを覚えているかを問う知識問題。
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