血液透析中の看護で押さえるべきポイント
看護師国家試験 第105回 午後 第44問
国試問題にチャレンジ
維持血液透析中の看護で適切なのはどれか。
- 1.シャント肢を抑制する。
- 2.室温を18℃に設定する。
- 3.筋肉のけいれんの出現に注意する。
- 4.患者が吐き気を感じたら座位にする。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
維持血液透析中の看護として、合併症の観察と対応を問う問題です。シャント管理、環境調整、体位、合併症の知識が焦点です。
解答・解説
正解は3です
問題文:維持血液透析中の看護で適切なのはどれか。
解説:正解は 3 です。維持血液透析は慢性腎不全患者が週3回程度、1回4時間前後かけて行う長期治療です。透析中は体外循環により血圧変動や電解質バランスの急激な変化が生じ、不均衡症候群(頭痛・悪心・嘔吐・筋けいれん・意識障害)や血圧低下、筋けいれんが起こりやすくなります。特に筋けいれんは急速な除水による循環血液量減少や電解質変化で生じるため、観察が必要です。
選択肢考察
- ×1. シャント肢を抑制する。
シャント(内シャント)は透析のための血管アクセスで、動脈と静脈を吻合して作成します。抑制や圧迫は血流を阻害しシャント閉塞の原因となります。シャント肢では血圧測定・採血・重い荷物持ちは禁忌であり、保護が原則です。
- ×2. 室温を18℃に設定する。
18℃は低すぎ、患者は体温低下や寒冷刺激による血管収縮で血圧変動をきたします。透析室の室温は夏は26〜28℃、冬は22〜24℃程度を目安に、患者が快適に過ごせる温度に保ちます。
- ○3. 筋肉のけいれんの出現に注意する。
透析中は急速な除水や電解質変化(低Na、低Ca、低Mg)により下肢を中心に有痛性筋けいれんが起こりやすいです。不均衡症候群でも筋けいれんが生じるため、十分な観察と早期対応が必要です。
- ×4. 患者が吐き気を感じたら座位にする。
透析中の悪心は血圧低下や不均衡症候群で生じることが多く、座位にするとさらに血圧低下や誤嚥リスクが高まります。顔を横に向けるか側臥位とし、嘔吐物の誤嚥を防ぐのが適切です。
透析中の主な合併症として、血圧低下(最多、除水速度調整で対応)、不均衡症候群(尿素の急速除去で脳浮腫が起こる初回透析時に多い)、筋けいれん、不整脈、空気塞栓があります。シャント観察はスリル(振動)と血管雑音の確認が基本で、閉塞時は直ちに医師へ報告します。患者教育ではシャント肢の保護、体重管理、食事療法(K・P・水分・塩分制限)が重要です。
維持血液透析中の看護として、合併症の観察と対応を問う問題です。シャント管理、環境調整、体位、合併症の知識が焦点です。
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