水痘の発疹はどう進む?小児発疹性疾患の鑑別チャート
看護師国家試験 第106回 午後 第16問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
水痘( varicella )の症状はどれか。
- 1.耳下腺の腫脹
- 2.両頰部のびまん性紅斑
- 3.水疱へと進行する紅斑
- 4.解熱前後の斑状丘疹性発疹
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
小児発疹性疾患の代表である水痘の皮疹の特徴(紅斑→水疱→痂皮)を問う問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:水痘( varicella )の症状はどれか。
解説:正解は 3 です。水痘は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染によって生じる急性ウイルス感染症で、小児を中心に発症する。発熱に続いて全身に紅斑が出現し、数時間のうちに水疱となり、膿疱から痂皮(かさぶた)へと進行する。紅斑・丘疹・水疱・膿疱・痂皮が同一部位に混在するのが特徴で、すべての発疹が痂皮化するまで隔離が必要となる。
選択肢考察
- ×1. 耳下腺の腫脹
耳下腺(下顎の後下方)の腫脹と疼痛は流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)の特徴。ムンプスウイルスによる飛沫感染症で、難聴・無菌性髄膜炎・精巣炎などの合併症に注意。
- ×2. 両頰部のびまん性紅斑
両頬にりんごのように平手打ちされたような紅斑が出るのは伝染性紅斑(りんご病、第五病)。パルボウイルスB19による感染症で、頬部紅斑出現時には感染力はほぼ消失している。
- ○3. 水疱へと進行する紅斑
水痘の典型的皮疹。紅斑→丘疹→水疱→膿疱→痂皮と進行し、掻痒を伴う。新旧の発疹が同時に混在する点が水痘の特徴で、麻疹や風疹との鑑別ポイントになる。
- ×4. 解熱前後の斑状丘疹性発疹
3〜4日間の高熱の後、解熱と同時に体幹中心に赤い斑状丘疹が出現するのは突発性発疹(ヒトヘルペスウイルス6/7による)。乳児期に多く「熱が下がったら発疹」が特徴。
水痘は空気感染・飛沫感染・接触感染のいずれも成立する強い感染力を持ち、院内では陰圧個室管理が必要。妊婦が妊娠初期に初感染すると先天性水痘症候群を起こすことがあり、分娩直前・直後の感染は新生児水痘となり重症化しやすい。2014年10月からは水痘ワクチンが定期接種化された(1歳〜3歳未満に2回接種)。再活性化すると帯状疱疹として発症し、神経に沿った片側性の水疱と強い痛みを伴う。小児の発疹性疾患の鑑別(麻疹・風疹・水痘・突発性発疹・伝染性紅斑・手足口病など)は国試頻出。
小児発疹性疾患の代表である水痘の皮疹の特徴(紅斑→水疱→痂皮)を問う問題。
「病因・病態」の関連問題
EBウイルスとがんの関係 上咽頭癌・Burkittリンパ腫を生む潜伏感染の正体
EBウイルスが発癌に関与する代表的悪性腫瘍を選ぶ問題。EBV=伝染性単核球症だけでなく、上咽頭癌・Burkittリンパ腫の発癌ウイルスでもある、という知識が問われている。
115回
創傷治癒の4段階 マクロファージは炎症期の司令塔
創傷治癒の各段階と中心的に働く細胞を結びつけて理解しているかを問う必修問題。マクロファージは炎症期の主役。
114回
ラムゼイ・ハント症候群の犯人ウイルスを突き止めよう
顔面神経麻痺と耳の水疱・聴平衡覚症状を合併するラムゼイ・ハント症候群の原因ウイルスが、VZV(水痘帯状疱疹ウイルス)であることを問う基本問題です。
113回
小児ウイルス感染症の顔ぶれを整理しよう
主な小児ウイルス感染症の典型的な病原体を区別し、伝染性単核球症=EBウイルスの組み合わせを選択できるかを問う設問です。
113回
炎症の指標CRPを極める!検査マーカーの分類術
代表的な炎症マーカーCRPを、腫瘍マーカーや自己抗体と区別できるかを問う問題。検査の目的別分類を押さえる。
112回
