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眼球の光路リレー―角膜から網膜まで光はどこを通る?

看護師国家試験 第106午後72

国試問題にチャレンジ

106午後72

眼球内での光の通路に関与するのはどれか。2つ選べ。

  1. 1.強膜
  2. 2.脈絡膜
  3. 3.毛様体
  4. 4.硝子体
  5. 5.水晶体

対話形式の解説

博士博士
今回は眼球内の光の通路について学ぶのじゃ。物が見える仕組みを説明できるかの?
サクラサクラ
ええと…光が目に入って、網膜で感じて、脳に伝わる…ですよね?
博士博士
大まかにはその通り。では光はどの組織を順番に通っていくか、並べてごらん。
サクラサクラ
角膜→えっと、水晶体?その間になんかありましたっけ…。
博士博士
角膜と水晶体の間には『前房』があって、房水で満たされておる。そして水晶体、さらに奥の『硝子体』を通って網膜にたどり着くのじゃ。
サクラサクラ
なるほど、房水と硝子体も光路なんですね!
博士博士
そうじゃ。光路の条件は『透明であること』。強膜や脈絡膜は光を通さないから光路ではないのじゃ。
サクラサクラ
強膜は白目、脈絡膜は血管とメラニンで黒い膜、というイメージですね。
博士博士
その通り。では毛様体はどうかの?
サクラサクラ
毛様体は…水晶体の厚みを変えるやつですよね。光が通る場所ではない…?
博士博士
正解じゃ。毛様体は水晶体の厚みを調節する装置と、房水を産生する装置。光路そのものではない。
サクラサクラ
じゃあ5択のなかで光路は水晶体と硝子体の2つですね。
博士博士
その通り!さらに豆知識として、光の屈折の約2/3は角膜が担当しておって、水晶体は残り1/3を担うが『調節できる』のが強みなのじゃ。
サクラサクラ
だから老眼やレーシックで角膜を扱うんですね。白内障は水晶体が濁る病気でしたよね。
博士博士
よく覚えておるな。緑内障は房水の排出障害で眼圧が上がる病気、網膜剥離は内膜の網膜が剥がれる病気。組織と疾患をセットで覚えると臨床で生きてくるのじゃ。
サクラサクラ
光路と病気が結びつくと、一気に理解が深まりますね!

POINT

眼球の各組織のうち『光が通る透明な組織』を選ぶ解剖学の問題。光路と栄養・保護組織を区別して覚えることがポイント。

解答・解説

正解は4です

問題文:眼球内での光の通路に関与するのはどれか。2つ選べ。

解説:正解は 4 と 5 です。外界からの光は『角膜→前房(房水)→瞳孔→水晶体→硝子体→網膜』の順に通過して網膜で像を結びます。水晶体は瞳孔の直後にある両凸レンズ状の透明組織で、毛様体小帯の張力変化によって厚みを変え、屈折率を調節して網膜にピントを合わせます(遠近調節)。硝子体は水晶体と網膜の間を満たすゼリー状の透明組織で、光を網膜まで透過させると同時に眼球の形状と眼圧の維持に寄与します。いずれも光路上にある透明組織であり、光の通路に直接関与します。

選択肢考察

  1. ×1.  強膜

    強膜は眼球外膜の後方5/6を占める白色不透明の線維性被膜(いわゆる白目)。眼球を保護し形状を保つが光を通さないので光路には関与しない。

  2. ×2.  脈絡膜

    脈絡膜はぶどう膜の一部で、血管とメラニンに富み網膜外層への栄養供給と迷光の遮断を担う。光を通過させる組織ではない。

  3. ×3.  毛様体

    毛様体は水晶体の厚みを調節し、房水を産生する組織。光路そのものではなく、水晶体の屈折を調節する装置と房水産生装置である。

  4. 4.  硝子体

    硝子体は水晶体と網膜の間を占めるゼリー状の透明組織。光を網膜へ透過させ、同時に眼球の形と眼圧を保つ。光路の一部である。

  5. 5.  水晶体

    水晶体は瞳孔の直後にある両凸レンズ状の透明組織で、毛様体小帯により厚みを変えてピント調節を行う。光の屈折と透過を担う光路の主役。

眼球壁は外膜(角膜・強膜)、中膜=ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)、内膜(網膜)の3層構造。内容物は前房・後房の房水、水晶体、硝子体。光路は『角膜→房水→瞳孔→水晶体→硝子体→網膜』で、屈折は角膜(約2/3を担当)と水晶体(残り1/3、調節可能)が分担する。白内障は水晶体混濁、緑内障は房水排出障害による眼圧上昇、網膜剥離は網膜の剥離…と、それぞれの構造と疾患をセットで押さえると応用力が上がる。

眼球の各組織のうち『光が通る透明な組織』を選ぶ解剖学の問題。光路と栄養・保護組織を区別して覚えることがポイント。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。