レビー小体型認知症の初期サイン——『小さな子が見える』と訴えたら
看護師国家試験 第106回 午前 第58問
国試問題にチャレンジ
Lewy〈レビー〉小体型認知症( dementia with Lewy bodies )の初期にみられる症状はどれか。
- 1.幻視
- 2.失語
- 3.脱抑制
- 4.人格変化
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
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サクラ
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サクラPOINT
レビー小体型認知症の初期に出現する特徴的症状(幻視)を識別し、他の認知症との鑑別ポイントを問う問題。
解答・解説
正解は1です
問題文:Lewy〈レビー〉小体型認知症( dementia with Lewy bodies )の初期にみられる症状はどれか。
解説:正解は 1 です。レビー小体型認知症(DLB)はαシヌクレインを主成分とするレビー小体が大脳皮質(特に後頭葉)や脳幹に蓄積する神経変性疾患である。初期から『具体的で鮮明な幻視』(小動物・子ども・虫など)が高率(約80%)に出現するのが特徴で、認知機能の変動・パーキンソニズム・レム睡眠行動障害(RBD)とともに中核症状を形成する。
選択肢考察
- ○1. 幻視
初期から約80%の患者に出現する代表的症状。後頭葉の機能低下により鮮明で具体的な幻視(子ども、小動物、虫、亡くなった家族など)が反復して見える。本人は実在と感じ、否定されると混乱するため、頭ごなしに否定せず受容的に対応するのが原則。
- ×2. 失語
失語は言語野(ブローカ野、ウェルニッケ野)の障害で、主に脳血管障害や前頭側頭型認知症(意味性認知症・進行性非流暢性失語)で見られる症状。DLBの初期症状として典型的ではない。
- ×3. 脱抑制
脱抑制は感情や衝動のコントロール障害で、前頭葉機能低下を反映する。前頭側頭型認知症の主要症状であり、DLBでも進行期に見られることはあるが初期症状ではない。
- ×4. 人格変化
人格変化は前頭葉障害を反映する症状で、前頭側頭型認知症(ピック病など)の特徴。DLBでは初期症状としては挙げられない。
レビー小体型認知症の中核症状は①認知機能の動揺(日内・日差の変動が大きい)、②具体的で反復する幻視、③パーキンソニズム(動作緩慢・筋強剛・小刻み歩行)、④レム睡眠行動障害(夢に一致して大声や手足の動きが出る)の4つ。支持症状として抗精神病薬過敏、自律神経症状(起立性低血圧、便秘)、嗅覚低下などがある。三大認知症はアルツハイマー型(最多、記憶障害から)、血管性(階段状進行、まだら認知症)、レビー小体型(幻視・パーキンソニズム)で、前頭側頭型を加えて四大認知症と呼ぶこともある。薬物療法はドネペジルがDLBで保険適用されており、抗精神病薬は過敏反応の危険があるため慎重に用いる。
レビー小体型認知症の初期に出現する特徴的症状(幻視)を識別し、他の認知症との鑑別ポイントを問う問題。
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